前回までにFoundationにおける一連の流れを見てきました。
今回は、Foundationにおける特別な設定について見ていきます。
<ベアメタルFoundaionにおける設定>
前回説明したようにベアメタルFoundationは、ノードにCVMが存在しない環境(Cisco UCSやPowerEdgeなどNutanixコンパチに適合したサーバーを利用する場合)に利用します。
CVMのDiscoveryが出来るが、意図的に全ての設定を初期化しベアメタルFoundationを行うことも出来ます。その場合は、ノード一覧画面から、Toolsをクリックし、「Add Node Manually」をクリックします。
IPMIにまだ、IPアドレスを付与していない場合、Foundationを使ってIPを指定しますが、ノードの特定が必要となるため、「I will provide the IPMIs' MACs. I am in the same LAN with them. Ensure the network allows IPv6.」を選択します。この場合、IPMIは、NICとのシェアードポートでは無く、かならずIPMI専用ポートを利用します。
<クラスターを作成せず、イメー人だけを行う場合>
Foundationは、イメージングとクラスター作成の2つの作業を行うことが出来ますが、意図的にクラスターを作成せずイメージング作業だけを行うことが出来ます。
この機能はどういったときに利用するのかというと、主に拡張ノードを作成する際に利用することが多いです。Nutanixは、既存クラスターにノードを追加する際、NXやXC Core、DXモデルなど、工場出荷時点でハイパーバイザーとCVMがイメージング済みのモデルの場合、追加したいクラスターと、新しく追加したいノードのハイパーバイザーとAOSのバージョンが異なっていても、ノード拡張作業時に自動的に拡張するノードを既存クラスターのハイパーバイザーとAOSバージョンに再イメージング(裏でFoundationが実行されます)され、ノード追加が行われる仕様になっております。しかし、この裏でFoundationが走ると言うことは1ノードの追加に30分程度の時間を要することになります。迅速なノード追加を行うためには、ノードを追加する既存クラスターのハイパーバイザーとAOSバージョンに揃えて出荷すると、イメージング作業をスキップしノード追加の作業を数分で終えることが出来るようになります。また、PowerEdgeやUCSなど、NutanixのCompatibilityが通っているが、工場出荷時点でハイパーバイザーやCVMがいないノードを既存クラスターに追加したい場合にも事前にFoundationを利用してイメージングのみを行う必要があります。
<ストレージ専用ノードのイメージングについて>
ストレージ専用ノードは、クラスター内において特定のノードをストレージ専用とし、仮想マシンを稼動させないようにするノードです。Foundationにおけるストレージ専用ノードの設定は、ハイパーバイザー指定の画面で特定のノードをストレージ専用ノードと指定指定できることは前回紹介いたしました。
Foundationで利用できるストレージ専用ノードは、クラスターでメイン利用するハイパーバイザーの種類によって仕様が異なります。
ESXi及びHyper-Vをメインクラスターとして利用する場合、1ノード以上のメインのハイパーバイザーがあれば、2台目以降をストレージ専用ノードとしてAHVハイパーバイザーを利用したストレージ専用ノードを作成可能です。これらの場合、このFoundaionの設定からストレージノードを選択するとそのノードはメインクラスターのハイパーバイザーにかかわらずAHVがインストールされストレージ専用ノードとして設定されます。
クラスターを作成せず、イメージングするノードをストレージ専用ノードとしてイメージングした場合は、メインクラスターがESXiもしくはHyper-Vの場合、ストレージ専用ノードでイメージングしたノードをメインクラスターに追加すると自動的にAHVのままストレージ専用ノードとしてクラスターメンバーに追加されます。
一方で、メインクラスターがAHVの場合は、このストレージ専用ノードのイメージングは無視され通常のコンピュートノードと同様に扱われます。
AHVにおけるストレージ専用ノードとして追加するには、別の方法で追加を行います。(AHVにおけるストレージ線のようノードの追加はまた改めてお伝えします)
<コンピュート専用ノードのイメージングについて>
AHVクラスターにおいて、一部の条件(詳細は、こちらを参照してください)をクリアした環境の場合、コンピュート専用モデルとしてCPU/RAMだけを利用し、ストレージを提供しないノードを構成することが出来ます。
コンピュート専用ノードはAHVのみサポートされていますので、イメージングを行うと、AHVのみがインストールされ、CVMはデプロイされます。
Foundation画面では、「Add Compute-only Nodes」を選択するとコンピュート専用ノードとしてイメージングするノードの設定が可能です。
Foundationのイメージングについて、特殊ケースを今回は紹介しました。
Foundationでは、Nutanixのイメージングにおけるほとんど全てのパターンを網羅したイメージングツールであることと、従来の仮想化環境構築よりもかなり短いステップだけでクラスター構成を作成できることは、大きなメリットであることが分ります。
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