2020年12月11日金曜日

Foundationにおける特別な設定

前回までにFoundationにおける一連の流れを見てきました。
今回は、Foundationにおける特別な設定について見ていきます。

<ベアメタルFoundaionにおける設定>

前回説明したようにベアメタルFoundationは、ノードにCVMが存在しない環境(Cisco UCSやPowerEdgeなどNutanixコンパチに適合したサーバーを利用する場合)に利用します。
CVMのDiscoveryが出来るが、意図的に全ての設定を初期化しベアメタルFoundationを行うことも出来ます。その場合は、ノード一覧画面から、Toolsをクリックし、「Add Node Manually」をクリックします。


こちらで、イメージングを行うノードのシャーシの数とシャーシ内に何ノードが収容されているかを設定します。

DX380など2U1ノードの場合は、「Nodes per Block」は、1になります。NX-3060-G7モデルの場合は、1シャーシに4ノード搭載できますので、「Nodes per Block」は、4になります。

「How should these nodes be reached?」の設定は以下の条件に合わせて選択します。

IPMIに既に、IPアドレスを付与している場合は、「I have configured their IPMIs to my desired IP addresses. Ensure these IPMI ports are plugged in.」を選択します。
IPMIにまだ、IPアドレスを付与していない場合、Foundationを使ってIPを指定しますが、ノードの特定が必要となるため、「I will provide the IPMIs' MACs. I am in the same LAN with them. Ensure the network allows IPv6.」を選択します。この場合、IPMIは、NICとのシェアードポートでは無く、かならずIPMI専用ポートを利用します。


<クラスターを作成せず、イメー人だけを行う場合>

Foundationは、イメージングとクラスター作成の2つの作業を行うことが出来ますが、意図的にクラスターを作成せずイメージング作業だけを行うことが出来ます。
この機能はどういったときに利用するのかというと、主に拡張ノードを作成する際に利用することが多いです。Nutanixは、既存クラスターにノードを追加する際、NXやXC Core、DXモデルなど、工場出荷時点でハイパーバイザーとCVMがイメージング済みのモデルの場合、追加したいクラスターと、新しく追加したいノードのハイパーバイザーとAOSのバージョンが異なっていても、ノード拡張作業時に自動的に拡張するノードを既存クラスターのハイパーバイザーとAOSバージョンに再イメージング(裏でFoundationが実行されます)され、ノード追加が行われる仕様になっております。しかし、この裏でFoundationが走ると言うことは1ノードの追加に30分程度の時間を要することになります。迅速なノード追加を行うためには、ノードを追加する既存クラスターのハイパーバイザーとAOSバージョンに揃えて出荷すると、イメージング作業をスキップしノード追加の作業を数分で終えることが出来るようになります。また、PowerEdgeやUCSなど、NutanixのCompatibilityが通っているが、工場出荷時点でハイパーバイザーやCVMがいないノードを既存クラスターに追加したい場合にも事前にFoundationを利用してイメージングのみを行う必要があります。


<ストレージ専用ノードのイメージングについて>

ストレージ専用ノードは、クラスター内において特定のノードをストレージ専用とし、仮想マシンを稼動させないようにするノードです。Foundationにおけるストレージ専用ノードの設定は、ハイパーバイザー指定の画面で特定のノードをストレージ専用ノードと指定指定できることは前回紹介いたしました。
Foundationで利用できるストレージ専用ノードは、クラスターでメイン利用するハイパーバイザーの種類によって仕様が異なります。

ESXi及びHyper-Vをメインクラスターとして利用する場合、1ノード以上のメインのハイパーバイザーがあれば、2台目以降をストレージ専用ノードとしてAHVハイパーバイザーを利用したストレージ専用ノードを作成可能です。これらの場合、このFoundaionの設定からストレージノードを選択するとそのノードはメインクラスターのハイパーバイザーにかかわらずAHVがインストールされストレージ専用ノードとして設定されます。

クラスターを作成せず、イメージングするノードをストレージ専用ノードとしてイメージングした場合は、メインクラスターがESXiもしくはHyper-Vの場合、ストレージ専用ノードでイメージングしたノードをメインクラスターに追加すると自動的にAHVのままストレージ専用ノードとしてクラスターメンバーに追加されます。

一方で、メインクラスターがAHVの場合は、このストレージ専用ノードのイメージングは無視され通常のコンピュートノードと同様に扱われます。
AHVにおけるストレージ専用ノードとして追加するには、別の方法で追加を行います。(AHVにおけるストレージ線のようノードの追加はまた改めてお伝えします)


<コンピュート専用ノードのイメージングについて>

AHVクラスターにおいて、一部の条件(詳細は、こちらを参照してください)をクリアした環境の場合、コンピュート専用モデルとしてCPU/RAMだけを利用し、ストレージを提供しないノードを構成することが出来ます。
コンピュート専用ノードはAHVのみサポートされていますので、イメージングを行うと、AHVのみがインストールされ、CVMはデプロイされます。
Foundation画面では、「Add Compute-only Nodes」を選択するとコンピュート専用ノードとしてイメージングするノードの設定が可能です。



Foundationのイメージングについて、特殊ケースを今回は紹介しました。

Foundationでは、Nutanixのイメージングにおけるほとんど全てのパターンを網羅したイメージングツールであることと、従来の仮想化環境構築よりもかなり短いステップだけでクラスター構成を作成できることは、大きなメリットであることが分ります。







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