では、実際にFoundationの設定をしていきたいと思います。
今回は、「NutanixにおけるイメージングツールFoundation(その3)」で用意した、Foundation VMを利用して具体的な設定を見ていきたいと思います。
1.Foundation VMへIPアドレスの設定
まず、FoundationVMにIPアドレスを設定します。
GNOMEデスクトップにある「set_doundation_ip_address」をダブルクリックします。
IPアドレス設定画面が表示されます。Use DHCPに[*]が付いている場合は、DHCPによるIP取得になるためIPアドレス設定画面が表示されません。Use DHCP [*]の項目を選択し、スペースキーを押すとIPアドレスを固定で付与する画面に変わります。
IPアドレスを設定した後、Okにカーソルを合わせEnterキーを押します。
前画面のNIC選択画面に戻りますので、Saveにカーソルを合わせ、Enterキーを押します。
続いて、一番最初のメニューが表示されますので「Save&Quit」にカーソルを合せEnterキーを押します。
これで、IPアドレスの設定は完了です。
Terminalを開いて、「ip addr」コマンドでIPアドレスがただしく設定するかを確認してみましょう。
Terminalを開いて、「ip addr」コマンドでIPアドレスがただしく設定するかを確認してみましょう。
これでIPアドレスの設定は完了です。
2.バイナリの配置
続いて、Foundationで利用するバイナリを用意します。
必要なバイナリは、AOSとハイパーバイザーとなります。
必要なバイナリは、AOSとハイパーバイザーとなります。
<AOSの準備>
AOSは、Nutanix Support Portalから取得します。
Support PortalのダウンロードメニューからAOSを選択します。
AOSには、LTSとSTSバージョンがあります。LTSは長期サポート、STSは短期サポートですが機能盛々バージョンとなります。日本企業においてはバージョンアップ頻度を少なくする傾向が多くLTSを選択する傾向がありますが、LTS・STSともに本番環境で利用することが可能です。
希望するAOSバイナリをダウンロードします。
Windowsなど他のPCからダウンロードしてSCP等でファイルを配置しても構いません。
AOSバイナリ配置場所
続いて、ハイパーバイザーバイナリの取得方法です。
/home/nutanix/foundation/nos
AHVを利用する場合は、AOSバイナリに含まれているAHVバイナリを利用することができます。その場合は、AHVバイナリをダウンロードする必要はありません。AOSバンドルのAHVと異なるバージョンを利用する場合は、同じくサポートポータルのダウンロードページからAHVを選択します。
AHVバージョンも現在20170830系と20190916系の2系統があります。
現行LTSであるAOS5.15は、20170830系を利用し、20190916系は、AOS5.18などのSTSで利用します。それぞれのAHVバージョンはCompatibilityに沿って導入する必要がありますので、AOSのバージョンに従ってダウンロードします。
現行LTSであるAOS5.15は、20170830系を利用し、20190916系は、AOS5.18などのSTSで利用します。それぞれのAHVバージョンはCompatibilityに沿って導入する必要がありますので、AOSのバージョンに従ってダウンロードします。
なお、ダウンロードするバイナリは「Darksite Bundle」をダウンロードします。
<VMware ESXiの場合>
VMware ESXiを利用する場合は、MyVMwareからダウンロードを行います。この際、NXモデルの場合は、VMware純正のバイナリを利用します。HPE ProLiantDXやDELL XC/XC Coreシリーズなどは、必ずサーバーメーカーのカスタムバイナリを利用します。
各サーバーメーカーが準備したカスタムイメージは、「カスタムISO」の項目からダウンロードが可能です。
<Hyper-Vの場合>
HyperVの場合、VLSCからOSバイナリをダウンロードします。サーバーメーカーから提供されるOEMメディアを利用することはできません。
または、MSDN等で入手できるISOバイナリであってもかまいません。
各ハイパーバイザーをダウンロードしたらバイナリを配置します。配置先は、利用するハイパーバイザー毎に異なります。
AHVの場合
/home/nutanix/foundation/isos/hypervisor/kvm
VMware ESXiの場合
/home/nutanix/foundation/isos/hypervisor/esx
Hyper-Vの場合
/home/nutanix/foundation/isos/hypervisor/hyperv
これで、バイナリの配置は完了です。
なお、バイナリの配置は、現在のFoundationではWeb画面からバイナリのアップロードが可能となりましたが、HTTP経由のアップロードの場合時間がかかったりAOSのようなバイナリサイズが大きい場合、ファイルが壊れる可能性があるため、事前にFoundationVMに配置をしておくことをおすすめします。
これで事前準備は完了しました。次回は実際のFoundation画面について見ていきます。
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