2020年12月18日に、STSの最新版であるAOS 5.19がリリースされました。
今回もSTS版のためかなりの機能追加が含まれております。
今日は、実装された機能の中から実運用で利用できる機能を中心にご紹介いたします。
- Leap利用時のマルチサイトレプリケーション
- クロスクラスターライブマイグレーション
Nutanixクラスターをまたいでの仮想マシンライブマイグレーションが対応になりました。この機能はLeapの延長線上にあり、対象の仮想マシンを保護対象にする必要があります。(当然ながらLeapなので、Prism Centralも必須です) - ライセンスマネージャーの登場
こちらは、ライセンス管理を行うPrismの画面が刷新されています。 - ストレージオーバーコミット表示の強化
オーバーコミット時に閾値を設定でき、その閾値にあわせて表示の色が変わるようになりました。
なお、オーバーコミットにおける警告は、ユーザーごとに状況が異なるため、手動での設定となります。
- ROBOクラスターにおけるネイティブ暗号化機能のサポート
- Nutanix Flowにおけるマルチテナント対応(Tech Preview)
こちらは、.NEXT Digitalでも発表があったVPCによる仮想ネットワークやVPN機能実装ですが、さっそくTech Previewとして実装されています(ロックされているようで特殊なことをしないと機能は有効化されないそうです...) - FlowにおけるVDIポリシーの強化
こちらは、Idenity Firewallルールの適用において、ユーザーログアウト時のFirewallルールが設定可能になりました。 - Prism Centralにおいて複数のSyslogサーバーに対応しました。
- AHVにおけるストレージコンテナ間でのライブマイグレーション
これは、待望の機能です。AHVにおいては、仮想マシンがストレージコンテナ間を移動する際は、Image Serviceへの投入が必要であり、仮想マシンの停止も発生するため手間でかつ不便な点でしたが、こちらは解消となります。 - 仮想スイッチの設定がPrismで設定可能に
従来は、構成をPrsimで見ることはできましたが、アップリンクNICの設定変更、VLAN作成以外(仮想スイッチの作成等)は、コマンドラインで行う必要がありました。
AOS5.19からは、GUIで仮想スイッチの作成等柔軟なネットワーク構成がPrism Element上から行うことができます。
これは、とても待ち望んでいた機能です! - vGPUが割り当てられた仮想マシンのライブマイグレーションサポート
こちらも望んでいた方が多い機能の1つでした。
AHV環境においてVDI利用時などにおいて、仮想マシンのライブマイグレーションができるようになりました。
次回は、より詳細な機能紹介を行っていきたいと思います。
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