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2017年10月8日日曜日

Nutanixにかんするウワサを検証その3

Nutanixを拡販していると、こんなウワサ話を聞いたけどホントですか?などの聞かれることがしばしばあります。
これは、Nutanixの情報がまだまだ少ないことも影響しているようですが、正しくない情報がそのまま流れ続けることは、フェアではないと思います。
今回は、Nutanixに対するウワサの第3弾と記載します。


ウワサ1
Nutanixは、台湾メーカーの製品で故障しやすい。

真相
ウソ

これは、前回のウワサ2でも書きましたが、壊れるか壊れにくいかは、個人の判断によるところもでありますので、何とも言いにくいところがありますが、この噂の中で明確な嘘が1点入っています。
それは、「台湾メーカー」という表現です。
Nutanix純正のNXシリーズは、スーパーマイクロ製のハードウェアを利用しています。
スーパーマイクロは"アメリカ"の会社です。

(参考)スーパーマイクロの紹介(wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/Supermicro

スーパーマイクロは、Nutanix以外でも様々なメーカーにOEM/ODMでハードを提供したり、レンタルサーバー事業者など大量のサーバーを必要とする会社で多く使われている大変実績のあるハードウェアであることをまずは理解しておく必要があります。


ウワサ2
Nutanixは、SSDに相当な負荷をかけているのでSSDが短時間で故障する

真相
ウソ

これもまたウソな話ですね。
そもそもHCI製品はどこのハードウェアもSSDの高速なパフォーマンスとHDDの容量コストをうまく使っています。そのため、どのハードウェアにおいてもSSDをフル活用するのは間違いありません。
ここで出てくるのは、Nutanixが採用しているSSDは、耐久性の高いSLCのモデルを採用しています。そのため、壊れにくいパーツを採用していることはきちんと押さえておく必要があります。
一般的に考えても、SSDよりもHDDのほうが壊れやすいことは容易に想像できます。


ウワサ3
Nutanixは、内部構造が複雑で障害が発生すると復旧まで時間を要する

真相
ウソ

Nutanixはソフトウェアですので、ソフトウェア内部プロセスとしては様々なプロセスが動作していることは事実です。
しかし、これらのプロセスに動作異常が発生した場合、Prism側できちんと何が悪いかのエラーがきちんと表示されます。
Nutanixには、優秀な保守エンジニアがそろっていることは前回のウワサ2で紹介した通りです。
従来のサーバー故障の感覚から行くと、サーバー機の不調があった場合、まずサポートセンターに電話をしてコールセンターの方に症状を伝えて、とりあえず保守員に現地に来てもらうという対応をしていただいたこともあります。
保守員は、あーでもないこうでーもないと電話でサポートエンジニアと会話しながら切り分けをするケースはよく見る光景です。
一方で、Nutanixは、ハードウェアは、極限までシンプルにしていますので、まずハードの故障は保守員が直行してあーでもないこーでもないといった切り分けをする必要が全く必要ありません。では、ソフトウェア面での切り分けはというと、NCC(Nutanix Cluster Check)といわれるNutanixを全体にわたってチェックする総合ツールがあります。これは、単純に言えばshow tech-supportみたいなもので、全体の情報をチェックしてクラスター全体の情報を収集します、これを見ることで原因個所をすぐに突き止めることができます。また、Nutanixには、WebEXを使ったリモートサポートがありますので、電話して保守員が来るまでの時間を待つよりも、障害があればすぐに、Nutanixのサポートエンジニアが直接そのNutanixクラスターを遠隔で操作し調査をしますので、従来よりもより高速かつ適切に、短時間で問題を解決できます。


ウワサ4
Nutanixは、ハードウェアとソフトウェアで保守がわかれる

真相
一部ホント、一部ウソ

まず、Nutanix純正を購入し、AHVを利用した場合、このウワサは明確にウソになります。それは、NutanixのハードウェアもAHVもNutanix自身がサポートをしてくれるからです。
では、Nutanix純正を購入し、ESXiを利用した場合どうなるかというと、Nutanixに関するソフトウェア・ハードウェアはNutanixが保守を行い、ESXiの問題はVMwareが保守を行うことになります。
じゃあ、保守は2つの窓口に分かれることになるのですね?と聞かれれば、答えはYesです。保守窓口が2つに分かれると、どちらに聞いてよいのかわからないということと、双方で回答が異なるなどが、不安要素になるかと思います。
そこでNutanixは、Nutanix上で稼働しているもので、Nutanixがハイパーバイザーかの切り分けができない場合は、"Nutanixにまず問い合わせてください"というポリシーがあります。Nutanix側で切り分けとどちらが悪いかの判断、明確にハイパーバイザー側の問題であれば、ハイパーバイザーメーカーへの問い合わせ方法について指南してくれます。
どうしても保守窓口は一本化したいという希望がある場合は、DellEMCのXCシリーズ、Lenovo社のHXシリーズを利用することで、ハイパーバイザーとハードウェア、さらにNutanixの内容までを一括で保守受けしてもらえますので、このような心配は、必要なくなります。


ウワサ5
Nutanixの、重複排除・圧縮機能は使い物にならない

真相
ウソ

これも何が根拠で出てきているのかが全く謎です。
まず、重複排除機能ですが、Nutanixのキャッシュエリアに相当する部分の重複排除機能であるインライン重複排除機能と実際の保存領域の重複排除を行うポストプロセス圧縮の2つがあります。ポストプロセス重複排除機能があります。
この2段階のプロセスを経て、負荷をかけずに重複したデーターをきちんと排除し、容量の削減に寄与します。
重複排除による、重複データー分の要領削減はもちろん行われます。
圧縮機能も、インライン圧縮と、ポストプロセス圧縮の2つの圧縮機能があり、2段階での圧縮を行い高い圧縮率でデーターを保存していきます。
重複排除や圧縮機能は、ストレージコンテナ(Datastore)単位で行うことが可能ですので、複数のストレージコンテナを作成し、用途に合わせて利用することも可能です。

Nutanixは、圧縮機能を利用することを強く推奨しています。
これは、重複排除は保存されるデーターによりどれぐらいの容量が節約できるのかが異なり、サイジングしづらいという問題があります。一方で圧縮は、非圧縮ファイルであれば一定の圧縮がかけられるのは明確で、重複排除に比べてサイジングしやすいというメリットがあります。そのため、圧縮機能を積極的に利用することを推奨していますし、合わせて重複排除機能を利用してさらに容量の削減を行うことは、Nutanixでも普通にできることであり、利用してなにも問題はありません。

▼重複排除・圧縮の設定



さて今回も5つのウワサを紹介しました。
Nutanixは、知名度が上がっていく一方でまだまだ、一般的に情報がいきわたっていない側面もあり、正しくない情報が出回ることもありますが、是非正しい情報に触れていただきたいと思います。




2017年9月3日日曜日

Nutanixにかんするウワサを検証その2

Nutanixにまつわるウワサを5つほど紹介をしてきましたが、今回さらに5つの噂の紹介とのその回答をご紹介します。

ウワサ1
Nutanixのサポートはすべて英語で、日本語での受付ができないので、一般のユーザーが取り合え使える代物ではない。

真相
ウソ

この情報はしばしば耳にすることがありますが、これは2017年現在、間違いですね。
Nutanixには、日本にニュータニックス・ジャパン合同会社という日本法人を設立しており、日本人がNutanixのサポートを直接受けてくれます。
日本語での電話サポートもありますし、サポートポータルからWebベースでのケースオープンも可能です。もちろんWebでのケースオープンも日本語(2バイト文字)での記入が可能です。
また、ニュータニックスのサポートは、自社で行っており、委託をせず高いスキルを持ったエンジニアが直接対応をしてくれます。一般的なサーバーメーカーの場合、受付の人がスキルを持たない状態でマニュアルに沿った回答しかしないケースもありますが、ニュータニックスのサポートにおいてそのようなことはありませんし、ニュータニックスはワールドワイドでサポート体制にはかなり力を入れています。
その証拠として、先日の.NEXTでは、出荷数が増えているにもかかわらずサポートに対する満足度も上がっているという結果が発表されています。

▼出荷数とサポートの満足度の情報

▼NPSのスコアは、Webで見ることも可能です。
https://npsbenchmarks.com/companies/nutanix

ちなみに、NPSとは、ネットプロモータースコアの略で、企業に対する価値(ブランドや信頼)を数値化する指標だそうです。
92点という驚異的な高得点が出ていることがわかります。



ウワサ2
NutanixのCVM間の通信はかなり高負荷になるので、接続するスイッチはJumbo Frameに対応していることが必須である。

真相
ウソ

これも全くのウソです。NutanixのCVM間の通信は非常に効率の良い通信が行われており、MTUサイズは通常の1500で動作しています。また、JumboFrame(MTU9000)で動作せることも可能ですが、MTUサイズは1500で十分なパフォーマンスが得られるように設計されています。



ウワサ3
Nutanixは、データーローカリティで仮想マシンが存在するホストのディスクにデーターを書き込むので、仮想マシンがライブマイグレーション(vMotion)すると、すべてのストレージデーターが移動するので、ネットワークが高負荷になる。

真相
ウソ

この話も、Nutanixを敵視しているメーカーからよく出てくる根も葉もない話です。
まず、Nutanixのデーターは、ファイルベースではなくストレージのブロックベースで管理されています。この概念を理解されていないことが、この誤解を生む話になると思われます。
Nutanixは、データーローカリティという概念で、仮想マシンが存在するホストのローカルディスクにデーターを書き込むことで、データーの読み込みは、ネットワークを解さずディスクのローカルバスだけで通信をすることで、高速なリードかつネットワークに負荷をかけないという工夫されたつくりになっています。
この場合、仮想マシンがライブマイグレーションした場合どのようになるかという話ですが、仮想マシンが移動した場合、データーはRF2もしくはRF3で構成されているため、仮想マシンの移行先に複製されたデーターがある場合は、そのデーターをローカルバスを使って直接アクセスを行います。もし、ローカルディスクにデーターがない場合、ネットワークを介してデーターが存在するホストからデーターを取得することになります。
ただ、ここでミソなのは、この動作は仮想マシンがなんらかのデーターを読み込もうとした場合、そのデーターのブロックだけを他のホストからデーターを取得するという動作です。仮想ディスク(VMDK)のファイルすべてを持ってくるわけではなく、必要なデーターブロックだけを持ってくることと、一度他ホストから取得したデーターは、それ以後、仮想マシンが稼働するホストのローカルSSDにデーターをキャッシュする仕組みになっています。そのため同じデーターの2度目以降のアクセスはローカルディスクからのアクセスとなるため、ネットワークを介さず読み込むことになります。
そのため、仮想マシンがライブマイグレーションしても、必要なデーターだけが必要なタイミングで読み込まれえるため、ネットワークに大きな負荷を与えることはありません。



ウワサ4
Nutanixのハードウェアは、故障率が高い。

真相
個人の感覚によるが、ウソに近い

まず、Nutanix純正は、ご指摘の通りスーパーマイクロ製です。これは確かに事実です。
次に故障率が高いかどうかという話ですが、スーパーマイクロのハードウェアは、様々なストレージやアプライアンスメーカーの筐体として、かなり多くのメーカーで採用されています。その実績と信頼があるメーカーですので、壊れやすいかどうかというと、個人的な感覚としては、壊れやすいという印象はありません。
※スーパーマイクロの製品が壊れやすいというのであれば、スーパーマイクロを利用している様々なアプライアンスメーカーの製品すべてに言えることになり、Nutanixだけの問題ではないことも重要です。

ただ、機械ものですので壊れないということは、ありえないと思います。
Nutanixのコンセプトは、ハードウェアに依存しないというところにあります。
またNutanixは、壊れても大丈夫という思想で設計がなされています。壊れないハードウェアは世の中に存在しないわけですから、壊れても、フェールオーバーして稼働を続ける機能を標準で有しているということをしっかり認識しておく必要があります。

また、Nutanixは、OEMとしてDellのXCシリーズ、LenovoのHXシリーズがあり、IAサーバーメーカーのハードウェアを利用したものでNutanixを利用することもできます。また、HPE ProLiantやCisco UCS、IBM PowerでもNutanixを利用することができます。
もしスーパーマイクロのサーバー製品に信用ができない場合は、このようなOEMや対応サーバーメーカーの製品を選択することも可能です。


ウワサ5
Nutanixは、Cisco UCSやHPE ProLiantなど、ソフトだけの提供を強めており、近い将来、純正のNXシリーズは、販売をやめる。

真相
ウソ

これは、明確にウソといえます。その理由は、.NEXT2017にて、NutanixのCEOである、ディラージ・パンディ氏に実際にこの内容を質問した方がおり、回答として以下のような話をディラージ自身が回答しています。

「会社の売り上げの構成比率は、現在と異なり、ソフトウェアの割合が大きくなる可能性はあるが、自社のハードウェアとしてNXシリーズを出し続ける。それは、Nutanixが一番ハードウェアに近いソフトウェアを提供する以上、一番革新的で挑戦的な機能を実装するためには、ハードウェアとの融合が非常に重要であり、それは常にNXシリーズからリリースされる。」(要約)

Nutanixのソフトウェアは、ハードウェアの制御など、たしかにハードウェアに一番近いソフトウェアであるというのは納得できます。
各ハードメーカーの独自の仕様をサポートしつつも、一番シンプルなスーパーマイクロのハードウェアを利用し、様々なNutanixの革新的な機能に必要なハードウェアパーツを付けた形モデルを出すことで、各社のIAサーバーではできないことを、NXシリーズで実現していくということだと思われます。


さて、今回も5つの噂について、解説をしてみました。
Nutanixは、怪しいとか、へんな製品とか思っている人に時々お会いしますが、これはそういった根も葉もないうわさが原因なのかもしれません。
Nutanixについて、こんなうわさを聞いたという方がもしあれば、是非教えてください。