さて、このコンピュート専用ノードは、読んで字のごとくストレージ機能を提供しない演算処理だけのノードとなります。
ディスク容量はそこまで必要ないけれども、CPUやメモリーを多く消費するワークロードにおいては、このコンピュート専用ノード重宝する物だと思います。
このコンピュート専用ノードを既存クラスターに追加するためにはいくつかの制限事項があります。ではその制限事項を確認しておきましょう。
<構成の注意点>
<機能上の注意点>
<サポートされているハードウェア>
- Nutanixクラスターは少なくとも4ノードの通常ノードで構成されたされている必要があります。
- クラスタ内のコンピュート専用ノードとハイパーコンバージドノード(通常のノード)の比率は、
「1 コンピュート専用ノード:2 ハイパーコンバージド」
である必要があります。 - クラスタ内のすべてのハイパーコンバージドノードは、オールフラッシュノードである必要があります。
- ハイパーコンバージドノード上のCVMに割り当てられるvCPUの数は、クラスター内のすべてのコンピュート専用ノードで利用可能なコアの総数以上である必要があります。(つまりコンピュートノードが8コアの場合、CVMのvCPUコアも8コア以上にする必要がある)
- すべてのハイパーコンバージドノードに割り当てられたNIC帯域幅の合計は、クラスター内のすべての計算専用ノードに割り当てられた合計NIC帯域幅の2倍である必要があります。(コンピュートノードが10GbpsのNICで通信する場合、ハイパーコンバージドノードのネットワークは20Gbps以上、つまり25Gネットワークが必要となります)
- コンピュート専用ノードのAHVのみ対応します。AHVのバージョンは、クラスター内の他ノードと同じである必要があります。
- コンピュート専用ノードを作成するためには、Foundationであらかじめコンピュート専用ノードでイメージングする必要があります。
<機能上の注意点>
- ホストブートディスク(M.2 or BOSS)の交換(PrismUIからの操作)
- ネットワークセグメンテーション
- AOS5.11からのサポート
<サポートされているハードウェア>
- NXシリーズ
- Dell XC Core
- Cisco UCS
構成の制限ざっと見る限り、え???みたいな制限がかなりあります...。
(普通のハイパーコンバージドノードを買う方がきっと安くなる気がします)
なお、コンピュートノードは、闇雲に好きなサーバーを追加するわけでは無く、Nutanixのコンパチビリティが通ったモデルだけがサポータブルであることが、サポートされているハードウェアの一覧から分かります。
では、このコンピュートノードの作り方とノードの追加方法をお知らせします。
まずコンピュートノードの追加方法です。
コンピュートノードは、Foundationツール(Foundation VM)を利用して、CVMの存在しないコンピュート専用ノードでイメージングする必要があります。
しかし、Foundation4.4.1では、このコンピュート専用のメニューは表示されません。このモードを表示するためには、FoundationVMで以下の設定を入れる必要があります。
FounadtionVMで以下のファイルを作成します。
vi /home/nutanix/foundation/config/features.json
以下の内容を記載し、保存してviを終了します
{"compute_only": true}
Foundationサービスを再起動します。
/home/nutanix/foundation/bin/foundation_service restart
これで、FoundationのノードDiscovery画面の右上メニューで、「Add Compute-only Node」が表示されるようになります。
イメージングが完了したノードは、既存クラスターのPrism画面から、Expand Clusterの画面を利用してノード拡張を行います。
ただし、CVMが存在しないノードのためNode Discoveryによる自動的なノードの検出は出来ません。 そのため、Manual Host Discoveryから、AHVのIPアドレスを入れてノードを手動で検出させた後、Expand Cluster機能でノードを追加する流れとなります。
HCIは本来、ストレージとコンピュートノードが一体化することでハイパフォーマンスと利便性を提供する物であり、コンピュートノードだけの追加となると、HCIの意味合いが薄まる感じもしますが、ユーザーのニーズに合わせて提供された機能であると思います。
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