前回はFoundationツールの概要を紹介いたしました。
Foundationツールは、用途に応じて複数種用意されています。今回はそれぞれのFoundationツールと用途を確認していきます。
VM版 Foundation
最もよく使われているNutanixイメージングツールであるFoundationの代表格。仮想アプライアンスとして提供され、OVAでVMware環境やVirtualBoxで利用可能。その他AHVの上で稼動するqcow2の形式も提供されます。VM版Foundationは、NPN登録パートナーのみに提供されます。Foundationのツールとして行える全ての機能が利用でき、動作実績も豊富なため、通常エンジニアがFoundationによるイメージング作業を行う場合、このVM版を利用することがほとんどです。
VM版は、GnomeGUIが起動する形で仮想アプライアンスが展開されます。
アプレット版 Foundation
簡易型のFoundationツール。Javaアプレットを利用していることもあり、この後のアップデートは予定されておらずユーザーは、たのFoundationツールに乗り換える必要があります。
アプレット版Foundationは、5MB以下の小さなバイナリで実際には、イメージングを行うNutanixのノードに事前展開されたCVMをIPv6のリンクローカルアドレスを利用したノード検出を行い、検出したCVMにあらかじめインストールされているFoundationツールを利用してイメージングを行うツールです。そのため、Cisco UCSやDELL PowerEdgeなど、Nutanix認定ノードでは無いサーバープラットフォームへのイメージングにはアプレット版は利用できません。
Portable版 Foundation
Portable Foundationは、2018年頃からリリースされた新しいFoundationツールです。Mac版、Windows版とOS毎に用意されインストーラーを通じてOSのアプリケーションとして動作します。VM版Foundationと違い一部の機能がサポートされていません。
Nutanixの初期設定においては基本VM版Foundationを利用することがお勧めです。しかしVM版Foundationは、Nutanixのノードがデーターセンター等に設置され、作業用のPCで、仮想環境を立ち上げることが出来ない(VirtualBoxやVMware Fusionなど)環境においては利用することができません。その場合は、適宜必要に応じてPortable版Foundationの利用を計画します。
アプレット版Foundationについては、今後のアップデートが予定されていないため、今後の利用においては、Portble版かVM版の利用を検討しましょう。
今回は、Foundationツールの種類と特徴について確認をしました。次回では実際にFoundationを展開してみたいと思います。
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