2021年10月20日水曜日

Nutanix+vSphere ESXi利用時の「vSphere HA 仮想マシンのコンポーネント保護機能で必要な APD 処理が有効になりません」の対応方法

vSphere 7 Update2とNutanixの組み合わせで、vCenter Serverのクラスタに仮想ホストを登録しようとすると

「ホスト「192.168.XXX.YYY」では、vSphere HA 仮想マシンのコンポーネント保護機能で必要な APD 処理が有効になりません。指定されたクラスタでこの機能が有効になっている場合は、そのクラスタに追加または移動することはできません」

というメッセージが表示され、クラスタ内に追加が出来ない事象が発生します。


vSphere 7 Update2まではこのようなことがなかったような気がするのですが、どうもvCenter Server 7 Update 3との組み合わせですとこのメッセージが表示されるようです。

こちらですが、NutanixのノードをイメージングするFoundationツールを利用時に自動的に「Misc.APDhandlingEnable = 0」というパラメーターを設定していることが原因になっている模様です。

このフラグを書き換えない限り、クラスタ内に登録は出来ませんので、言い換えるとこのパラメーターを書き換えれば対処可能です。

まずは、vCenter Serverのデータセンタの下にホストを追加します。

その後、NutanixのESXiホストを選択し、「構成」メニューから「システム」の「システムの詳細」を開き、「編集」ボタンをクリックします。


詳細パラメーターが表示されますので、キー横のフィルターアイコンをクリックし「Misc.APDhandlingEnable」という値を検索します。

現行値が「0」で表示されていますので、値を「1」に変更し、OKをクリックします。


他のESXiホストがある場合、同じ操作を繰り返して下さい。

その後、ESXiホストをクラスタの中に登録します。

無事に登録されるとはずです。

こちらは、Nutanixでも「Enabling HA on vSphere 7.0 cluster fails to enable VMCP because of ESXi host(s) with APD Timeout disabled.」という名称でKB9918で公開されています。

(参考)
KB9918 : Enabling HA on vSphere 7.0 cluster fails to enable VMCP because of ESXi host(s) with APD Timeout disabled.


今後のFoundaionの改善でこの処理が不要になる可能性がありますが、現行APD処理が有効化できない場合は、こちらの手順を試してみて下さい。