2020年12月9日水曜日

NutanixにおけるイメージングツールFoundation(その8)Foundationの流れ2

前回はFoundationのDiscoveryまでの画面を紹介しました。
今回は、クラスターにおける設定画面の紹介をしていきます。

Skip automatic cluster formation
Foundationは、イメージングとクラスター作成と2つの作業を行います。クラスター作成は行わずイメージングだけを行う場合、このチェックを入れます。チェックを入れると、本ページの項目は「vRAM Allocation for Every CVM, in Gigabytes」のみの入力となります。イメージングのみを利用する場合の利用用途についてはまた別の機会に紹介いたします。

Enable CVM Network Segmentation
ネットワークセグメンテーション機能を有効にする場合に設定します。本機能はストレージI/O処理のネットワークとVolumes等で利用するiSCSIのトラフィックやPrismアクセスのトラフィックを分離する場合に利用が可能です。ネットワークセグメンテーションは、クラスター作成後に手動で作成することも出来ますので、必ずしもこのタイミングで設定する必要はありません。Foundationは、ネットワークを利用してイメージングを行うため、不要なトラブルを避けるため、Foundation後のネットワークセグメンテーション設定を行うことをおすすめします。

Cluster Name
Nutanixクラスターの名称を設定します。本名称はクラスター作成後に変更することが出来ます。

Timezone of Every CVM
CVMにおけるタイムゾーンの設定を行います。従来CVMのタイムゾーンはPSTでしたが、CVMのタイムゾーンはログの観点からもローカルのタイムゾーンを選択することがおすすめです。AHVのタイムゾーンはCVMのタイムゾーンに関係なくUTCで設定されます。(ESXiにはタイムゾーンの設定はありません)

Cluster Redundancy Factor
クラスター全体のRedundancy Factorを設定します。5ノード以上の場合は「3」を設定可能です。2から3への変更は、クラスター作成後に設定変更可能です。

Cluster Virtual IP (Optional)
クラスターの仮想IPアドレスを入力します。本機能はオプションではありますが、CVMの障害によるフェールオーバーが発生しても一貫したIPアドレスでPrism等にアクセスが出来るようになるため、Cluster VIPの設定は事実上必須であると思っておくのが良いと思います。

NTP Servers of Every CVM (Optional)
上位のNTPサーバーIPアドレス(もしくはFQDN)を入れます。Nutanixは、分散ストレージであるため、各CVM間で時刻の同期が行われておくことが大前提となります。インターネット上にNTPサーバーが存在しない場合、ローカルネットワークに存在するNTPサーバーでも構いません。WindowsのNTPサーバーを上位のNTPとして設定する際は、KB3851 (Troubleshooting NTP Sync to Windows Time Servers)を参考にして、同期がただしく行われているかをクラスター作成後に確認する必要があります。
NTPサーバーは、5つのNTPサーバーを設定することが推奨されています。

DNS Servers of Every CVM and Host (Optional)
CVMで利用するDNSサーバーを設定します。DNSサーバー自体は必須ではありませんが、時ホストの名前引きやLCMでバイナリを取得する際に利用します。

vRAM Allocation for Every CVM, in Gigabytes
CVMに設定するメモリー値を設定します。CVMの最低メモリー利用料は20GBです。通常一部の環境を除きCVMの一般的な最大値は32GBとなります。(ストレージヘビーノードの一部は40GBのメモリーを必要とします)。また、ハイパーフォーマンスを必要とするアプリケーションの一部は64GB等の値をCVMに提供するケースがありますが32GBを超えるCVMへのメモリー割り当ては、NutanixサポートやGSOチームから推奨された場合のみ利用します)


詳細なパラメーターを必要するのは、わずか前回紹介したNode情報とこのクラスター情報の2ページだけです。

次回は、具体的にイメージングのバイナリ選択やイメージングの選択肢について紹介いたします。







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