2019年12月8日日曜日

Nutanix Filesの新機能を紹介(その1)

以前に、Acropolis File Services(AFS)として紹介した、Nutanixにネイティブに導入出来るファイルサーバー。当時はファイルサーバーとして十分な機能を備えた製品として紹介しました。

以前の記事はこちらから参照いただけます。
それから2年が経ち、AFSは、Nutanix Filesと製品名を改め、当時検証したバージョンは、AFS2.2.xでしたが、現在はFiles 3.6とバージョンも大きく上がっており、さらにユーザーニーズに合わせた機能を搭載しています。

今回は、新しくNutanix Filesに搭載された各種機能をご紹介します。

1.NFS共有フォルダ(export)の設定が可能に
従来までは、CIFS(SMB)の共有フォルダのみが作成出来る仕様でしたが、Files(AFS) 3.0から、NFS共有フォルダ(export)の作成が出来るようになりました。
さらに、現在のFiles3.6においては、1つの共有フォルダで、CIFSとNFSのマルチプロトコルに対応しています。


NFSは、プロトコルバージョン「v3」と「v4」に対応しています。
NFSは、Files3.2までv4のみで、Files3.5からv3とv4の両方が利用できる用になりました。


2.Nested共有フォルダの設定が可能に
Windows Serverで共有フォルダを作成する場合、
「D:\Share」を共有フォルダとして、指定し、
「D:\Share\finance」というフォルダも共有フォルダに指定することが出来ます。
この場合、CIFS経由でfinanceフォルダにアクセスする場合
「\\server-name\share\finance」もしくは
「\\server-name\finance」
のどちらでもアクセスが出来るように設定出来ます。

このような本来共有フォルダの中にあるサブディレクトリを1つの共有フォルダにみせることをNested Share(入れ子)などと表現します。
Windowsであれば当たり前であったこのような共有フォルダのNestedもNutanix Files V3で対応となりました。

なお、Nestedの設定を行う場合、Nested側のパスで指定するフォルダ名は、共有フォルダ名と変更することが可能です。また、この設定をする場合、あらかじめ元の共有フォルダにNestedで割り当てるフォルダ名で空のフォルダをあらかじめ作成しておく必要があります。


3.共有フォルダの日本語設定が可能に
これは、当時AFS時代の課題であった共有フォルダの日本語(マルチバイト)設定。こちらもFiles3.2からサポートとなりました。
さらに、Files3.6で、NFSでのマルチバイト共有もサポートされましたので、従来のファイルサーバーからの移行における課題も解消されます。


今回は3つのアップデート機能をご紹介しました。
次回も、Filesのアップデート機能を引き続きご紹介致します。




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