2019年12月15日日曜日

AHVへの引っ越しは、Nutanix Moveで(その2)

前回はNutanix Moveの特徴を紹介しました。
今回は具体的にNutanix Moveの動きを紹介しましょう。


■準備

Nutanix Moveは仮想アプライアンスとして提供されます。Nutanix Move 3.3以降では、vSphere ESXiまたは、AHV上に展開することが可能です。
展開したNutanix Moveの管理画面で、移行元の仮想マシンが稼働しているハイパーバイザを登録します。(Hyper-Vの場合、AgentがHyper-Vホストにいすんとーるされます)

■移行

Nutanix AHV上に仮想マシンを稼働させるためには、Virt I/O Driverが必要になります。Nutanix Moveは、ESXiの場合は、VMware Tools、Hyper-Vの場合は、PowerShellを利用しVirt I/O Driverをインストールします。そのため、事前にゲストOSのAdministrator/root権限のアカウントとパスワードが必要となります。
移行を開始すると、移行元仮想マシンのスナップショットが作成され仮想ディスクデーターが指定したNutanixのストレージコンテナに順次転送されます。
転送が完了すると、移行10分おきにスナップショットの取得が行われ、差分データーを移行し続けます。

■切り替え

cut overボタンを押すと、移行元の仮想マシンがシャットダウンされ、最終のスナップショットが取得されます。そのスナップショットは最終の差分データーとしてNutanixクラスターに転送され、転送完了後移行した仮想マシンがNutanixの仮想マシンに登録されパワーオンされます。同時にNICのIPアドレスが引き継がれます。


実際の細かい動きはこれで理解できたかと思います。
次回は、実際に仮想アプライアンスの展開方法を投稿いたします。



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