4.禁止ファイルの指定が可能に
例えば、領収書エビデンス専用の共有フォルダで、保存出来るファイルはPDFだけであったとしても、ユーザーの操作で間違えて、PNGファイルやJPEGファイルで保存をしてしまうケースなどがあります。こういった問題を防ぐために、特定のファイル形式をブロックする機能が新たに搭載されました。
共有フォルダ毎に、ブロックする拡張子をカンマ区切りで設定することが出来ます。
ブロックされた拡張子のファイルを保存しようとすると、権限がないというメッセージと共にブロックされます。
5.ファイル保存の暗号化の設定が可能に
Nutanix Filesが、SMB3.0に対応したことにより、SMB3.0で拡張された機能の1つである、「SMB」暗号化に対応しました。共有フォルダ毎に「Encrypt SMB3 Messages」にチェックを入れることで、SMB暗号化機能が利用できる用になります。
SMB暗号化を利用することで、クライアントとファイルサーバー間をセッション毎に暗号化されます。
なお、この機能を利用する場合、Nutanixクラスターがソフトウェアベースの暗号化機能が有効化されている必要があります。
6.圧縮形式の変更
従来からNutanix Filesを展開するストレージコンテナを圧縮設定にすることによりストレージの容量節約は可能でした。しかしさらなる圧縮の効率化を行うため、新たにファイルベースの圧縮機能をFiles独自で実装しました。これにより、Filesが展開されるストレージコンテナは固定で新規に作成され、そのストレージコンテナの圧縮などの設定変更は出来なくなりました。圧縮効率は平均で1:2(150%)を想定しているそうです。
7.NFSのexportでのSSRサポート
SSRとは、セルフサービスリストア機能で、共有フォルダのファイルを誤って削除しても、Filesで指定されたスナップショットからファイルを復元することが出来る機能です。CIFSにおいては、AFS2時代から実装されている機能であり、Windowsクライアントであれば、Exploreのプロパティから「以前のバージョン」フォルダで確認が可能です。▼WindowsでのSSR利用時の画面
NFSのexportにおいても同様に以前のバージョンのファイルに復元する機能が搭載されました。ただし、Linuxや各種UNIXでは、このような統一されたファイル操作GUI等が存在しないため、復元元のファイルは、各フォルダの「.snapshot」フォルダから同一の必要なファイルを取得するオペレーションとなります。
今回は4つのアップデート機能をご紹介しました。
その他にもFilesのNear Sync(1分以内のRPOによるデーター保護機能)やパフォーマンスアップなどのアップデートもFiles3.6で実装されています。
Nutanix Filesは、ライセンスの改訂に伴い、2019年8月以降、Nutanix Cluster上で、1TiBまで無償で利用できるようになりました。
増え続けるファイルサーバーの容量に対して、自由に拡張ができ、Prismから操作で仮想マシンもファイルサーバーも一体で管理できるNutanix Filesを一度体験してみては如何でしょうか?
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