まずは、AOSの対応を確認します。
今回は現時点で最新版のAFS2.2を利用します。
まず、AFS2.2で対応しているAOSのバージョンを確認します。
vCenterは、AHVの場合不要なコンポーネントとなりますので無視していただいていかまいません。
▼AFS2.2におけるサポートAOS
こちらの対応情報の最新は、AFSリリースノートを確認しましょう。
今回は、AOS5.1.2で、AHVの環境に導入をしたいと思います。
では、次に確認する事項です。
AFSを導入するためには、Nutanixクラスターを作成した際に自動で作成される「Management Share」というストレージコンテナを利用します。このコンテナが存在していることを確認します。
次に、AFSは、FSVMが、VolumeGroupのボリュームをiSCSIでマウントする仕様のため、事前にNutanixクラスター側でiSCSIのサービスIPを指定する必要があります。
ISCSI DATA SERVICES IPを設定するには、Prism画面のクラスター名称が出ている左上の部分をクリックすると、IP設定の画面が出てきます。
また、現状Volume Serviceに何も構成がなされていないことも以下の画面ショットから確認ができます。(すでに、ABSの利用等でこのiSCSI DATA Service IPの設定がなされている場合は、この項はスキップしてください)
ISCSI DATASERVICE IPは、CVMから提供されるため、CVMと同一セグメントのIPを付与してください。
事前チェックはこれで終わりです。
では、実際にFSVMの展開に行きましょう。
まずは、歯車マークから「Upgrade Software」をクリックします。
続いて、File Serviceメニューをクリックします。
こちらの環境では、Nutanixをすでにインターネットに接続しているため、AFSの各バージョンの一覧表示と取得したいAFSのバイナリダウンロードが、PrismUIからそのまま行えます。
Nutanixがインターネットに接続されていない場合、Nutanix Suppoer Portalから直接AFSバイナリをダウンロードし、Nutanix側にアップグレードします。
Nutanix側でダウンロードが完了していない場合、ダウンロードボタンをクリック、手動でバイナリをアップロードする場合はアップロード後、「Continue」をクリックします。
すると、AFSを展開すにあたっての事前チェックが行われます。
今回は、事前チェックに必要な事項をあらかじめ設定したため、すべての設定が完了しています。
なお、vSphere環境で利用する場合、vCenter ServerをPrismに登録する必要があり、そのチェック項目も増えるため、4項目のチェックが行われます。
▼vSphere環境でのAFS展開時のチェック画面
続けて、Continueをクリックします。
次にAFSのファイルサーバー名やFSVMの構成を行います。
NAME:
NAMEには、ファイルサーバーの名称を入れます。
15文字以内でアルファベット・数字・ハイフンのみ利用できます。
FILE SERVER STORAGE:
ファイルサーバーとして利用できる容量を設定します。
最小容量は1TBです。(そのためNutanix Management Shareのストレージコンテナの空き容量が、最低でも1TBの空きが必要となります。)
容量は展開後の拡張も可能です。
PERFORMANCE CONFGURATION:
FSVMのスペックや展開台数を設定します。
基本は、Nutanixクラスターのノード数から自動的にスペックが表示されますが、スペックをカスタマイズすることが可能です。
Custom Configurationをクリックすると、以下のようコネクション数やスループットから必要なスペックを入力する画面が表示されます。こちらに要求するスペックを入れることで、FSVMが適切なスペックに自動的に構成されます。
また、ここからConfiguration manuallyというメニューをクリックすると、性能要求パラメーターではなく、展開するFSVMのスペックを手動で構成することも可能です。
今回は、ホスト名は「afs01」、ストレージ容量は1TBで構成します。
FSVMの台数は3台で、4vCPU、12GB RAMという最小の構成で展開を行います。
今回の投稿はここまでで、次回の項でネットワークやFSVM展開のほかパラメーターを見ていきたいと思います。
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