2019年12月16日月曜日

AHVへの引っ越しは、Nutanix Moveで(その3)

前回までに、Nutanix Moveの動きを紹介致しました。
では実際にNutanix Moveを導入方法をご紹介します。

今回は、Nutanix AHV上に展開する形をご紹介します。
ESXiへの展開の場合は、OVAでの展開とりImageService投入部分の方法が異なるだけで、設定方法はAHVとESXiで変わりはありません。

まずは、MyNutanixからSupport Portalから「Downloads」→「Nutanix Move」の項目に行きます。(MyNutanixへのアクセスはNutanixパートナーまたはNutanix保守締結ユーザーのみがアクセス可能です)

(参考)Nutanix Support Portal / Nutanix Move Download
https://portal.nutanix.com/#/page/NutanixMove

今回は、2019/12/16現在Moveは、3.4が最新版ですが、ここでは3.31のバイナリを元にデプロイ方法をご紹介します。なお、3.4でも3.31でもデプロイ方法に変わりありません。

Move ZIP file for AHVファイルをダウンロードします。

ダウンロードしたZIPファイを解凍し拡張子が「qcow2」のファイル(この場合move-3.3.1.qcow2)をNutanix Prism画面からImage Serviceに投入します。



Prismのギアアイコンから、Image Configurationを開き、qcow2を投入します。

投入が完了し、Imageの一覧に表示されていることを確認します。

Imageが登録されたことを確認し、PrismのVMメニューに移動し、「+ Create VM」で仮想マシンを作成します。

仮想マシンスペックは、以下のように作成します。
vCPU : 2
Numbber Of Cores Per vCPU : 2
Memory : 4GB

Disksで、「+ Add New Disk」をクリックし、「Clone from Image Service」から先程投入したNutanix Moveのイメージを選択します。

Add下のち、Network Adapters (NIC)で「+ Add New NIC」で、移行元環境と移行先環境が通信可能なVLANを選択します。

最終的に以下のような構成で仮想マシンを作成します。

仮想マシンの作成が完了したら、仮想マシンをパワーオンし、Nutanix Moveの仮想アプライアンスを起動します。

ログイン画面になったら、初期アカウントで以下のユーザー名・パスワードでログインします。
ユーザー名:admin
パスワード:nutanix/4u

初回ログイン時は
「You are required to change your password immediately (administrator enforced)」と表示され、パスワードの変更が要求されます。

まず、現在のパスワード「nutanix/4u」を入力し、その後希望するパスワードを入力します。

続いて、IPアドレスの固定化を聞かれますので、必要に応じてYを入力し、IPアドレスを設定します。この作業は、SSH経由ではなく必ずコンソールで行ってください。
Welcome to Alpine Linux 3.9
Kernel 4.19.75-0-virt on an x86_64 (/dev/tty1)

move login: admin
Password: nutanix/4u
You are required to change your password immediatelly (administrator enforced)
Changing password for admin.
Current password: nutanix/4u
New password:自分が希望するパスワード
Retype newe password:再度自分が希望するパスワードを入力


Alpine Linux v3.9 (3.9.4) - Nutanix Move

Welcome to Nutanix Move. Please refer to the Move documentation
to know more about the console usage and troubleshooting.

    https://www.nutanix.com/products/move/

Do you want to configure static IPv4 address? (y/N)
y
>Enter Static IPv4 Address (e.g. 192.168.1.3)
192.168.X.X (希望するIPアドレス)
Enter Netmask (e.g. 255.255.255.0)
255.255.255.0 (サブネットマスク)
Enter Gateway IP Address (e.g. 192.168.1.254)
192.168.X.X (デフォルトゲートウェイ)
Enter DNS Server 1 IP Address (e.g. 128.91.2.13)
8.8.8.8 (プライマリDNS・必須)
Enter DNS Server 2 IP Address (e.g. 128.91.2.14)
8.8.4.4 (セカンダリDNS・必須)
Enter Domain (e.g. my.dc.domain)
toriten.oita(ドメイン名・必須)
Static IPv4 configuration provided:
****************************************************
* ipaddress    *    192.168.X.X
* netmask      *    255.255.255.0
* gateway      *    192.168.X.X
* dns1         *    8.8.8.8
* dns2         *    8.8.4.4
* domain       *    toriten.oita
****************************************************
Configuring static IPv4 ...

なお、間違えてNを入力してしまった場合は、以下のコマンドで再度IP固定設定を呼び出せます。
/opt/xtract-vm/bin/configure-static-ip

IPアドレスの設定が終わったら、Moveアプライアンスに設定したIPアドレスを、インターネットブラウザーで開きます。

ブラウザで開くと一番最初にEULAが表示されますので、同意してContinueをクリックします。

続いて収集データーに関する情報が表示されます。

続いて、初期パスワードの設定を行います。
仮想アプライアンスで設定したパスワードは、あくまでのシェルログイン用のパスワードであり、Nutanix Moveを利用するためのパスワードはこちらで設定します。

ログインすると、Moveの操作画面が表示されます。
では、さっそく移行元のESXiを登録してみましょう。
「+Add Source」をクリックします。

今回はソースはvCenterなしのESXi5.1を登録してみます。
Source Environment Typeに「ESXi」を選択し、ESXiのホストIPとcredential情報(ユーザー名とパスワード)を入力します。


登録が完了すると、左側に登録したソースが表示されます。
続いて移行先のNutanix環境も登録します。
「+ Add Target」をクリックし、ターゲットを登録します。

Nutanix側は、PrismのIPアドレスとユーザー名、パスワードを入力します。
Prism Centralで一括管理をしている場合は、Prism Centralの情報でもかまいません。

登録が完了すると、Source、Target共に登録が完了したことが分かります。
これで移行に伴う事前準備が終わりました。


次回は、具体的な移行の方法をご紹介致します。









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