2019年12月10日火曜日

Nutanix Filesのよくある質問

さて、進化したNutanix Filesの機能を紹介してきましたが、Windowsベースのファイルサーバーから移行するとなると、やはり運用面での不安等々もあるかと思います。
今日は、Nutanix Filesのよくある質問にお答えします。

なお以前に「AFS(Acropolis File Service)のよくある質問」で、紹介をしておりますが2年前とだいぶ状況が変わっており、この回答は今時点で間違ったものになっているものが多いので参考にしないでください...

Q.ファイルサーバーリソースマネージャーは使えるか?
Windows Server 2008 R2あたりから普及してきた、Windows File Server Resource Manager(FSRM)ですが、残念ながらNutanix Filesは、対応しておりません。
FSRMは、NTFSフォーマットに対してQuota設定などを行いますが、Nutanix Filesの内部のフォーマットはNTFSではないため、同じ設定を施すことができないためです。

▼FSRMで、Filesに接続しようとするとRPCエラーが発生し接続できません


Q.Nutanix Filesのライセンスはどのようなライセンスですか?
従来は、NutanixクラスターにUltimateライセンスを適用した環境であれば、AFSを利用できるという形でしたが、2019年現在Nutanix Filesは、Files専用ライセンスを1TiB単位で手配する必要があります。
なお、Nutanix Filesライセンスを入手すると、Files AnalyticsといわれるNutanix Filesで保存されているファイルサーバーの中身を分析・表示してくれるツールが付いてきますので、ファイルサーバーの可視化も合わせて可能となります。


Q.Nutanix以外の環境でもNutanix Filesは動作しますか?
ファイルサーバーとしてNutanix Filesは魅力出来だけど、他に仮想マシンもないので、ファイルサーバーのためだけにNutanixを購入するのは、コスト的に見合わなかなと思われるかもしれません。Nutanix Filesは、ファイルサーバー専用のFiles Proライセンス(いわゆるDedicatedライセンス)をい提供しています。
この場合、NutanixのコアOSであるAOSライセンスを手配せず、Nutanix Filesのみを利用できます。ライセンスは同じく1TiB単位での販売となります。


Q.Nutanix Filesは、Nutanixの筐体外にバックアップは取れますか?
AFS時代は、Nutanix同士のクラスターレプリケーションとクラスター内部のストレージスナップショットが、バックアップの対象でした。
現在では、FilesがCBTに対応したことから、CommvaultとHYCUを利用することでNutanix FilesのバックアップデーターをNutanix外のバックアップサーバー等に取得することができます。
また、Nutanixクラスター同士となりますが、1分でのRPOでレプリケーションができるNear SyncもFiles 3.6からサポートされています。


Q.Nutanix Filesは、Active Directoryと連携した権限設定は可能ですか?
はい、Nutanix Filesは、Active Directoryと連携した権限設定が可能です。
ドメインレベルとしては、

  • Windows Server 2008/2008R2
  • Windows Server 2012/2012R2
  • Windows Server 2016
  • Windows Server 2019
となっており、昨今のサポートされているOSであれば、対応可能です。
また、従来のSAMBA2.Xのような共有フォルダのトップフォルダのみの権限設定ではなく、共有フォルダの下にフォルダを作成し、そのサブフォルダに対して個別の権限を設定することも可能です。


権限設定は、トップレベルの共有は、コンピューターの管理の機能を使って権限設定を行います。サブフォルダ以降はWindowsのエクスプローラ機能を利用して権限設定変更が可能です。ABE機能を利用することで、ユーザーに権限がないフォルダを見せなくすることも可能です。


以上、5点のよくある質問にお答えしました。

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