2019年12月1日日曜日

LCM(Life Cycle Manager)とは

Nutanixといえば、AOSやハイパーバイザーをアップグレード出来る「One Click Upgrade」が有名ですし、今までの面倒なアップグレード作業を自動化出来る大変便利な機能です。

もともとOne Click Upgradeでアップグレードができるものは、
  • AOS
  • ハイパーバイザー(ESXi/AHV/Hyper-V/XenServer)
  • SSD/HDDのファームウェア
  • BMC/BIOS

となっておりました。
AOSやハイパーバイザーは純粋なソフトウェアのアップグレードとなるため、特段問題は無いのですが、SSDやHDD、BMC、BIOSなどハードウェアに起因するファームウェアのアップデートは、元来NXモデルをベースに作成されていたため、DellXCやLenovoHXなどでは、一部未対応な部分がありました。

また、ファームウェアのアップデート機能は、自分で必要なファームウェアファイルを入手してそれを手動でアップロードした上で行う作業となっており、アップグレードまでの手段は、従来と変わらず幾分面倒な作業が残っていました。

Nutanixは、純粋なソフトウェアメーカーとして、対応するハードウェアの幅も広げているため、このようなハードウェアメーカーによって出来る機能差が出てくることは望ましくないと言うことで、様々なハードウェアにあわせて、また、現行のNutanix環境(AOSやハイパーバイザーのバージョンなど)をひとまとめにして、管理するというのが、LCM(Life Cycle Manager)の役割となります。

LCMは、Nutanixを正しく運用するためには、定期的なファームウェアやソフトウェアのアップデートは欠かせません。このアップデートのとりまとめを行うLCMは、Nutanixにおいて大変重要なコンポーネントです。

では、LCMを利用する際の注意点をまとめておきます。
  • LCM2.xは、AOS5.5.6移行の環境で利用が可能です
  • 1ノードクラスター(主にSNRT)では、LCMを利用出来ません
  • 2ノードクラスターは、AOS5.10.5移行でサポートされています
  • LCMを利用する前に、Nutanixクラスター内部で保有するFoundationバイナリを最新にしてください

明日は、LCMの使い方についてご紹介します。






0 件のコメント:

コメントを投稿