今日は、Nutanix HCIのコア機能を拡張する、Nutanix Volumesの紹介を致します。
Nutanix Volumesは、Nutanix HCIから外部ストレージを提供する機能となります。
Nutanixは、HCIの中で共有ストレージ機能を提供しておりますが、外部サーバーからNutanixの共有ストレージを直接的にマウントすることは出来ません。
また、Nutanixにおいては、AHVの場合は直接的にストレージ領域を操作することは出来なくなっています。
実際にHCIによる仮想化をしたときに以下のような課題が出てきます。
- 一部のソフトウェアをどうしても物理サーバーで稼動させる必要がある(主にOracle製品のライセンスの関係)
そのサーバー群の冗長化のために共有ディスクが必要 - Nutanix HCIの上で仮想マシンを稼働させ、2台の仮想マシンを作成して、Windows Server Failover Clustering(WSFC/MSFC)を構成したい
このような課題を解決すべくNutanixでは、仮想マシンや物理サーバーに直接iSCSIで共有ディスクを提供する「Nutanix Volumes」という機能を実装しています。
この機能を利用すると、仮想マシンや物理サーバーのiSCSIイニシエーターを利用し、Nutanix Voluesで設定したディスクボリュームをマウントすることができます。
これは、Nutanixが仮想マシンを稼働させるために利用している共有ストレージを直接的にみせる物ではなく、マウントするボリュームは、事前にPrism画面から作成する必要があります。
現在、Nutanix VolumesでサポートされているOS及びソフトウェアは以下の通りです。
Oracle VMのHCLを見てみると、Nutanixは、StorageとしてHCL適合の承認をもらっています。これは、Nutanix Volumesのことを指しています。
(参考)Oracle VMのHCL
https://linux.oracle.com/pls/apex/f?p=117:4:::NO::P4_STOR_CERT_ID:1704
Nutanix Volumesはあくまでも、iSCSIを利用した共有ストレージ機能を純粋に提供する機能ですので、上記の一覧やHCLに記載がないものは、動作しないというわけではありません。
では、次回は実際に具体的な利用方法をご紹介します。
0 件のコメント:
コメントを投稿