今日は、メディアマウントにおける方法をいくつかお知らせいたします。
1.物理ノードにUSB DVDドライブを取り付ける
最もわかりやす物理的なアプローチです。Phoenix ISOをCD-RやDVD-Rに事前に焼いておく必要がありますので、事前準備が面倒ではありますが、一番わかりやすく確実な手法です。Nutanixのノードは背面にUSBポートが用意されています。▼NX-1065-G7の背面USB一
2.バーチャルコンソールのメディアマウントを利用する
IPMIのRemote Controlから「Console Redirection」機能を利用し、バーチャルコンソールを起動しそこからメディアマウントを行うことができます。▼Console Redirectionを開く画面(IPMI)
バーチャルコンソールは、Java(JRE)が必要となりますので、事前にインストールを行っておく必要があります。
▼バーチャルコンソールからISOをマウントする様子
NutanixのドキュメントにおいてもISOをマウントする際はこの手法を使ってISOをマウントするように指示が出てきます。しかし、昨今のJAVAのライセンスに対する問題や、Javaのバージョンによりセキュリティレベルが変更されているなどの仕様の背景から正常にJava経由でコンソールが起動しないことも環境によっては起きえます。
3.IPMIから直接SMB共有を開く
IPMIのVirtual Mediaの画面から直接ISOをマウントすることができます。この場合、Windowsの共有機能(CIFS)を使ってISOファイルをマウントすることができます。
▼共有フォルダにISOを配置し、マウントした様子
メディアマウントのためには、共有フォルダを提供するサーバーのIPとマウントしたいISOファイルのパスとファイル名、アクセスするためのユーザー名とパスワードを入力します。メディアマウントが正常に行われた場合「Device 1」のところが「There is an iso mounted」という表示に変わります。
ISOマウントにおいてはこの作業が一番簡単に見えますが、1つだけ注意事項があります。それは、このCIFSマウントは、SMB1.0しかサポートされていません。
Windows 10やWindows Server 2016においては、デフォルトではSMB1.0は有効化されていないため、メディアマウントさせるためには、共有フォルダを提供する側のWindows 10/Server 2016/2019で、SMB1.0を有効化する必要があります。
▼Windows 10におけるSMB1.0の有効化方法
今回は、Nutanixの物理ノードにISOをマウントさせる方法をご紹介しました。
実際にはあまり利用することがない機能だけに、いざ必要になるとたかがISOマウントだけでもいろいろ手間取ることがあります。
事前に押さえておいて損がない小技ですので、ぜひ覚えておきましょう。
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