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2026年9月12日土曜日

Nutanix+ESXi環境をNutanix+AHVにハイパーバイザーを変更する(その3)

前回までにvCenter ServerをNutanixクラスターの外に再配置しました。引き続き作業を行います。


2.バリデーションの確認

コンバートクラスターのためには、まだほかにも設定を確認する必要がありますが、コンバートクラスター機能には、移行前のチェック機能も入ってますので、あえてコンバートクラスター機能のチェック機能を動作させてみたいと思います。

コンバートしたいNutanixクラスターのPrism Elementを開き、「Settings」から「Conver Cluster」を開きます。

AVAILABLE HYPERVISORは「AHV」、VM BOOT OPTIONSは、「Power off user VMs」を開きます。


「Validate」をクリックして、チェックを行います。

vCenter Serverの接続情報が表示されますので、NutanixのESXiホストを管理している、前回移動したvCenter Serverを指定します。


Validateは、それなりに時間がかかります。画面左上で分かるようにタスクに状況が表示されますので、タスクで進捗を確認することも可能です。


しばらくすると結果が表示されます。

ここでは、ErrorとWarningと2つが表示されます。Errorは、スキップすることができませんので絶対に設定変更を行う必要がある項目です。
Warningについては、スキップが可能ですが、注意事項及び仮想マシンに関しては、NGT未インストールのものが検出されます。NGT未インストールの仮想マシンについては、AHVへ変換後仮想マシンのOSが起動しない可能性がありますので、慎重に確認してください。

この画面では、アドミッションコントロールの変更と仮想スイッチに対して速度の異なるNICが混在している旨が表示されています。


スナップショットを保持している仮想マシンがいる場合は、以下のようなエラーが表示されます。


3.vCenter Serverの設定変更

では、1つずつ設定を変更していきましょう。

アドミッションコントロールを無効化しますので、vSphere HAの設定を編集します。


ホストのフェイルオーバーキャパシティにお定義基準を「無効」にします。


アップリンクNICの変更

本環境は、あえてNIC速度を混在した仮想スイッチを作成していました。こちらの環境で不要なNICをまずはアップリンクから外していきます。

速度の異なるNICやスタンバイNICに入っている不要なNICをすべて未使用アダプタに移動します。


これで、vCenter Serverの設定は完了しました。
これ以外にも、DRSが有効になっているかなども確認をしておきましょう。

今度は違うエラーが出てきました。


1つは、HAの設定で、PDLの設定を無効にする必要があります。


もう一つは、ポートグループがすべてのホストに存在していないため表示されているエラーとなります。仮想マシンが利用しているポートグループは、標準スイッチを利用している場合はすべてのホストにポートグループを追加します。


これで再び、Conver ClusterからValidateを実行してみます。



すると、Errorの項目が消えて、仮想マシンのNGTインストールチェックだけがWarningとして表示されていることがわかります。


このまま、Convert Clusterもできますが、NGTが未インストール状態ですと、AHVに変換完了後仮想マシンのゲストOSが起動しない可能性があるため、先にNGTのインストールを行う必要があります。

こちらは、次回紹介いたします。




 

Nutanix+ESXi環境をNutanix+AHVにハイパーバイザーを変更する(その2)

前回までにハイパーバイザーのコンバージョン(コンバートクラスター)の要件を確認していきました。

今回は、実際の変換までの作業タスクを紹介ます。

1.vCenter Serverの退避

vCenter Serverが、コンバートするNutanix以外のサーバーですでに稼働中であれば、この作業は不要ですが、一般的にはすでに稼働しているNutanix上の自環境の上でvCenter Serverが稼働していることが多いと思います。

Convert Clusterを利用するためには、別の環境にvCenter Serverを立てる必要がありますので、一時的にvCenter Serverを稼働させるホストを用意する必要があります。

まずは、既存vCenter Serverのデータバックアップを行います。

既存vCenter ServerのIPアドレスで、ポート5480版を開きます
例) https://vCenterServer IP:5480

すると、vCenter Server管理画面のログインが表示されますので「root」ユーザーでログインします。(vCenterのAdministratorアカウントではありません)


バックアップから今すぐバックアップで、バックアップを取得します。


ここでは、あらかじめ用意したバックアップ先(SMBファイルサーバ)を指定し、バックアップを取得しています。


バックアップは、仮想マシン台数やログの機関などによりますが、そこまで長い時間はかからないと思います。

バックアップフォルダにファイルが保存されたことを確認します。


あわせて、ステータスが完了になったことを確認します。


バックアップの取得が終わったら、既存のvCenter Serverを終了します
これは、リストア先のvCenter Serverが同じIPアドレスとして稼働するため、IPの競合を防ぐためです。

続いて、新しい環境にvCenter Serverをリストアします。
vCenter ServerのインストールISOをマウントし、インストールウィザードを起動します。
言語をJapaneseに変更し、「リストア」をクリックします。

続いて、バックアップを取得したファイルサーバーを指定します。

リストア先のNutanix以外のESXiホストを指定します。


vCenter Serveのパスワードやデプロイサイズ、データーストアとネットワークを選択し、展開を行います。

ステージ1が完了するのを待ち、ステージ2のウィザードに進みます。


ステージ2のリストア項目に入っていきます。


ウィザードのバックアップの詳細はすでに選択されているはずですので、サマリーを確認し、ステージ2の進捗が完了するのを待ちます。


リストアは、それなりに早く進むと思います。


リストアが完了したことを確認し、もともとのvCenter ServerのIPアドレスで接続できるかを確認します。


vCenter Serverに接続後、PrismのvCenter Server Connectionの部分で、接続が確立していることを確認してください。


これで、vCenter Serverのお引越しは終わりです。

次回は、移行前のvCenterの設定確認を行っていきます。



Nutanix+ESXi環境をNutanix+AHVにハイパーバイザーを変更する(その1)

NutanixとvSphere ESXiの組み合わせは、最高のHCI環境を構成できる1つの構成パターンであり、サーバー仮想化、VDI環境などで幅広く使われていました。

しかし、vSphereの販売方針の変更により、継続して使いたくて予算的な問題や販売できる取り扱いパートナーの減少に伴い継続利用が難しいケースが出てきています。

Nutanixの場合、ESXiの選択肢のほかにNutanixが提供するハイパーバイザーであるAHVの選択が可能です。

しかし、現在までNutanix+vSphere ESXiで稼働していたプラットフォームの仮想マシンを一旦退避して、再度NutanixクラスターをFoundaionで再イメージングを行い、再度仮想マシンを戻すとなると、仮想マシンの停止時間もかなりの時間を要しますし、そもそもデータを退避する環境を用意することもハードルになってしまいます。

Nutanixには、Nutanix+ESXiの環境で稼働している仮想マシンを残したまま、ハイパーバイザーをインプレースで変換する「Convert Cluster」という機能があります。

今回は、こちらの機能を利用したNutanixで稼働するハイパーバイザーをESXiからAHVに変換する手法についてご紹介いたします。


まず、前提条件から確認していきましょう。

  • vCenter ServerをNutanixの外に配置する必要があります
  • HAおよびDRSを有効化する必要があります
  • コンテナレベルの暗号化を使用しているクラスターは、変換できません。
  • Prism Centralが、変換対象のNutanixクラスターにホストされている場合、変換ができません。PCBRなどでバックアップし移行する必要があります。
  • Metroクラスターは変換できません。
  • Nutanix Files / Nutanix Objectsは、変換できません。
  • ネットワークセグメンテーションが有効な場合、変換できません。
  • 仮想スイッチは、分散仮想スイッチもしくは標準仮想スイッチを1つだけにする必要があります。
  • チーミングモードは、Active/Standbyのみサポートされます。
  • リンククローン仮想マシンは、変換できません。
  • ボリュームグループもしくは、共有仮想ディスクを持った仮想マシンは変換できまません。
  • あらかじめ仮想マシンにNGTをインストールしておく必要があります。
    アフィニティポリシーが設定されている場合、AHVへの変換後には適用されません。
  • 単一ノードクラスタおよび2ノードクラスタでは、インプレースハイパーバイザ変換はサポートされていません。
  • 仮想マシンのスナップショットはあらかじめ削除しておいてください。(スナップショットがあると変換できません)
  • セキュアブート仮想マシンは、AHVからESXiへの逆変換はできません。

それなりに、要件が多いことがわかります。
そもそも、vCenter Serverを外だししないといけないので、Nutanixと別のvSphere ESXi環境を用意いただく必要があります。

また、Prism Centralがそのクラスター内に存在している場合、一度Prism Centralとの登録を解除して形でに対応になるかと思います。

Prism Centralは、Unregistすると二度とどのPrism Centralへも登録できない仕様でしたが、Prism Central 7.3以降は、同じペアではない(新規の)Prism Centralへの再度登録は、可能となっております。

(参考)Unregistering a Cluster from Prism Central

vSphere環境での利用であれば、Prism Centralに依存した機能を利用していることも少ないことが想定されますので、Prism CentralのUnregistの上で、コンバートクラスターを行っていただくのが望ましいと思います。


では、次回から、コンバートクラスターにおける作業手順を紹介しておきます。