2026年5月4日月曜日

Prismのパスワード履歴の消去方法

Prism ElementやPrism Centralのadminユーザは、60日でパスワードの有効期限が切れるようにデフォルトで設定されています。期限後には、当然ながらパスワードを変更しなければいけませんが、同じパスワードがそのまま設定ができないようになっています。

設定するパスワードには以下の条件があります。

  1. 少なくとも8文字以上
  2. 少なくとも1つの小文字
  3. 少なくとも1文字の大文字
  4. 少なくとも1つの数字
  5. 少なくとも1人の特殊キャラクター(記号)
  6. 以前のパスワードと少なくとも4文字異なる
  7. 過去10件のパスワードに含まれていないこと


過去10件の履歴を保持されているため、同じパスワードが利用できないという事情が発生します。サードパーティー製品との接続なので、パスワードを継続して同じものをどうしても利用したい場合(可能な限り、サードパーティ連携やそれ用のアカウントを個別で作成されることをお勧めします)、パスワードを違うものに10回変更したうえで、元のパスワードに戻すのは、なかなか手間のかかる話です。

今回は、nutanixユーザのパスワード履歴の削除方法について、ご紹介します。

CVM(PrismCentralのadminユーザーのパスワード履歴を削除したい場合は、PCVM)に接続します。

パスワード履歴を削除します。

allssh sudo rm /etc/security/opasswd && allssh sudo touch /etc/security/opasswd

続いて、パスワードを変更します。

ncli user reset-password user-name=admin password=XXXXXXX


また、adminユーザーのパスワード変更期限を変更する方法もご紹介しておきます。

sudo chage -M <最大有効期限日数> admin


なるべく、パスワードの使いまわしなどは避けるべきかと思いますが、運用上どうしても同じパスワードの継続利用が必要な場合、定期的なパスワード変更ができない場合における対処方法をご紹介させていただきました。


(参考)
KB4960:How to delete the password history of the Prism admin user

Logging Into Prism Central







 

2026年4月25日土曜日

Nutanix Moveで移行できないパターンの紹介

他のハイパーバイザーなどの環境からNutanix AHV環境に移行するケースはかなり増えているかと思います。仮想マシンの移行には、Nutanix Moveで簡単に移行できますという話しは、過去に多々紹介してきた背景もありますし、メーカやIT系の記事でもよく目にします。

しかし、仮想マシンの移行がそんなに簡単にできるものなのか?と疑いを持つ方もいるでしょう。実際に多くのケースでNutanix Moveでの移行ができるのですが、もちろんMoveでの移行ができないパターンもあります。

本日は、Nutanix Moveで移行ができないパターンを紹介します。 


Nutanix AHVとして対応していないゲストOS

レガシーなOS(例えばWindows 2000 Serverなど)や、AHVが対応していないOS(例えばintel版 Solarisなど)は、Moveでの移行をサポートしていません。これは、VirtIO Driverで、該当のOSドライバーを保持していないケースやそもそもAHVで稼働する際の仮想マシン構成がOSをサポートしていないためです。別途ゲストOSにVirtIO Driverをインストールし、Moveを利用し仮想ディスクのデーターそのものを移行することは可能です。Automaticでの移行は、サポートされません。


Windows Server 2008 R2かつUEFIモードの仮想マシン

こちらもAHVで、Windows Server 2008 R2のUEFIモードで、仮想マシンが稼働しないため移行することができません。厳密にいくと移行自体はできますが、AHVでゲストOSが起動しません。


物理サーバーからの移行

Nutanix Moveは、仮想マシンから仮想マシンの移行機能を提供します。そのため、物理サーバーからの移行には利用できません。バックアップソフトの利用など他の方法で移行を検討する必要があります。


サポートされていないハイパーバイザーからの移行

Nutanix Moveがサポートしている移行元の環境は、VMware by Broadcom vSphere、Microsoft Hyper-V、Nutanix AHVとなります。(そのほかパブリッククラウドにも対応)

Xen ServerやProxmoxなど、他のハイパーバイザーからの移行はサポートされていません。仮想ディスクファイルを個別でエクスポート・インポートを行うなどの作業が必要です。


Nutanix AHVから他のハイパーバイザーへの移行

この質問をよくいただきます。AHVからHyper-Vに移行できるのですか?という形のお話です。残念ながら、Nutanix Moveは、Nutanix AHV環境から他のオンプレミスハイパーバイザーへの移行は対応していません。AWSのEC2やAzure VMへの移行はサポートしています。
Hyper-VやvSphereなどの、別のハイパーバイザープラットフォームへの移行は、仮想ディスクの変換処理を行っていただくか、各ハイパーバイザーメーカーで移行ツールを出しているケースもありますので、そちらを確認してください。


Nutanix Moveは、万能移行ツールではありますが、すべての環境のものを移行できるわけではありません。移行を検討されている場合、移行できないケースに該当していないかをあらかじめ確認しておく必要があります。