NutanixとvSphere ESXiの組み合わせは、最高のHCI環境を構成できる1つの構成パターンであり、サーバー仮想化、VDI環境などで幅広く使われていました。
しかし、vSphereの販売方針の変更により、継続して使いたくても予算的な問題や、販売できる取り扱いパートナーの減少に伴い、継続利用が難しいケースが出てきています。
Nutanixの場合、ESXiの選択肢のほかに、Nutanixが提供するハイパーバイザーであるAHVを選択することが可能です。
しかし、これまでNutanix+vSphere ESXiで稼働していたプラットフォームの仮想マシンを一旦退避して、NutanixクラスターをFoundationで再イメージングし、再度仮想マシンを戻すとなると、仮想マシンの停止時間もかなり長くなりますし、そもそもデータを退避する環境を用意することもハードルになってしまいます。
Nutanixには、Nutanix+ESXiの環境で稼働している仮想マシンを残したまま、ハイパーバイザーをインプレースで変換する「Convert Cluster」という機能があります。
今回は、こちらの機能を利用して、Nutanixで稼働するハイパーバイザーをESXiからAHVに変換する手法についてご紹介いたします。
まず、前提条件から確認していきましょう。
- vCenter ServerをNutanixの外に配置する必要があります。
- HAおよびDRSを有効化する必要があります。
- コンテナレベルの暗号化を使用しているクラスターは、変換できません。
- Prism Centralが変換対象のNutanixクラスターにホストされている場合、変換できません。PCBRなどでバックアップし、移行する必要があります。
- Metroクラスターは変換できません。
- Nutanix Files / Nutanix Objectsは、変換できません。
- ネットワークセグメンテーションが有効な場合、変換できません。
- 仮想スイッチは、分散仮想スイッチもしくは標準仮想スイッチのいずれか1つだけにする必要があります。
- チーミングモードは、Active/Standbyのみサポートされます。
- リンククローン仮想マシンは、変換できません。
- ボリュームグループもしくは共有仮想ディスクを持った仮想マシンは、変換できません。
- あらかじめ仮想マシンにNGTをインストールしておく必要があります。
アフィニティポリシーが設定されている場合、AHVへの変換後には適用されません。 - 単一ノードクラスターおよび2ノードクラスターでは、インプレースハイパーバイザー変換はサポートされていません。
- 仮想マシンのスナップショットは、あらかじめ削除しておいてください。(スナップショットがあると変換できません)
- セキュアブート仮想マシンは、AHVからESXiへの逆変換はできません。
そもそも、vCenter Serverを外出ししないといけないので、Nutanixとは別のvSphere ESXi環境を用意いただく必要があります。
また、Prism Centralがそのクラスター内に存在している場合、一度Prism Centralとの登録を解除した上で対応する形になるかと思います。
Prism Centralは、Unregisterすると二度とどのPrism Centralへも登録できない仕様でしたが、Prism Central 7.3以降は、同じペアではない(新規の)Prism Centralへの再登録が可能となっております。
(参考)Unregistering a Cluster from Prism Central
vSphere環境での利用であれば、Prism Centralに依存した機能を利用しているケースも少ないことが想定されますので、Prism CentralからUnregisterした上で、Convert Clusterを行っていただくのが望ましいと思います。
では、次回から、Convert Clusterにおける作業手順を紹介していきます。
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