前回は、5年を超える古いクラスターからのNutanix to Nutanixの移行方法をご紹介しました。今回はまた別のケースの移行パターンをご紹介します。
移行課題その4 / 既存クラスターと異なるメディアのクラスターへリプレース
Nutanixにおける異なるメディアで構成されたクラスター間での移行方法についてご紹介します。
方法1.Expand Cluster + Remove Hostによるリプレース
Nutanixの最もメリットの出るリプレース方法なのですが、違うメディアで構成されたノードをExpand Clusterを行うためには、条件があります。
まず、既存の構成と新しく追加するノードの混在条件です
上記表に記載される構成がサポートされる構成です。例えば、既存はSSD+HDDのハイブリッド環境で、新しくリプレースするノードがAll NVMeモデルである場合、Expand Clusterによるノード追加によるリプレース作業はサポートされないということになります。
既存のSSD+HDD構成のクラスターにAll SSDノードを追加する場合、Expand Clusterによる移行方法がサポートされます。
メディアの種別が異なる場合は、上記表を元にノード追加がサポートされる構成かを事前に確認しておく必要があります。
(参考)Mixing Nutanix Nodes in a Cluster
▼条件を満たしていれば、Expand Cluster + Remove Hostをサポート
方法2.Async DRの利用
Async DRであれば、メディアの制限を受けることはありません。そのため、SSD+HDDの環境から、All NVMeのクラスターにレプリケーションし仮想マシンを移行する方法が利用可能です。
▼メディアに関係なくAsync DRは移行可能
方法3.Nutanix Moveを利用した仮想マシン移行
Nutanix Moveは、ハイパーバイザーの種別にもハードウェアのメディア構成にも影響を受けません。そのためMoveでの移行は、サポートされます。(MoveがサポートしているAOSバージョンであれば、バージョンに関係なく利用可能です)
方法4.Cross Cluster Live Migration
AOSやAHVのバージョンが同一であることが条件ですが、この条件に適合している場合は、Cross Cluster Live Migrationによる無停止移行が可能です。
既存クラスターと異なる環境の場合、Expand Clusterによる1クラスターに統合した移行を行う場合、1クラスターに混在できるハードウェアの種別に制限があります。1クラスターでメディア混在ノードの継続運用ではなく、一時的な移行であってもメディア混在のノードを拡張する場合は、注意を行ってください。
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