前回は、別のハードウェアメーカーへのリプレースを行う際の移行方法をご紹介しました。今回は、また別のケースをご紹介します。
移行課題その3/ 古いハードウェアからのリプレース
日本文化においては、7年保守での利用が見受けられます。一方で海外では3年保守、長くても5年の保守が一般的で、技術進化の観点からも、ソフトウェアも5年サイクルでの互換性を重視して設計されています。Nutanixにおいても同様で、5年を過ぎたソフトウェアからの移行に関しては、ダイレクトに移行できることが考慮されていないケースがあります。
たとえば、Nutanix NXモデルにおいては、1クラスターにおいて4世代までの混在がサポートされるというルールになっています。
▼Nutanix NXモデルの場合の世代混在ルール
この図で行くと、NX G5で構成されたクラスターにG9のモデルを混在させることは、原則できません。原則というのは、例外的にAOSが、G5とG9のモデルで同じバージョンがサポートされている場合は、例外的に同一クラスターに混在できる許可を盛られる場合もあります。(詳細は、Nutanixの営業に相談してください)
このような場合の移行についてもご紹介します。
方法1.Async DRの利用
この選択は、既存クラスターと新規クラスター(リプレース先)がメーカーサポート期間であるバージョンであれば、利用が可能です。
方法2.Nutanix Moveの利用
Nutanix Moveが一番柔軟性の高い移行方法かもしれません。こちらであれば、Async DRのレプリケーションが可能なAOSのコンパチビリティを気にすることなく移行することができます。
今回のケースでは、G5のモデルで対応するAOSでは、Cross Cluster Live Migrationに対応していないので、以上の2つが選択肢となります。今後のモデルで上記4世代ルールであったとしても、同一のAHVバージョンで双方のクラスターが稼働している条件があるため、1つのクラスターに混在ができない古いノードで構成されているクラスターとの間では、クラスター間でのライブマイグレーションは厳しい可能性が高いです。
(参考)Product Mixing Restrictions
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