前回は、ESXiが導入されたNutanixクラスターからAHVのNutanixクラスターへの移行方法をご紹介しました。今回は、別のケースでの移行方法をご紹介します。
移行課題その2 / ハードウェアメーカーの変更
そのため、ハードウェアメーカーを変更する場合同じハイパーバイザーであったとしても
この場合、Async DRを使った移行が最もメリットが高い移行方法になると思います。
AHV to AHVなので仮想マシンの変換も特に行うことなく移行を行うことができます。
スケジュール設定で定期的にスナップショットを転送しておくことと、Migrate機能を利用することで、データ差分を生まず簡単に移行ができます。また、移行切替えにおける時間も短い時間で行うことができます。
▼Async DRを使った移行
方法2.Nutanix Moveを使った移行
Nutanix Moveは、最新版のVer 6.0で確認する限り、AHV to AHVでの移行もサポートされています。(サポートされたのはMove 4.x時代だったと思いますが..)元々は、異種ハイパーバイザーからAHVへの移行ツールとして作られた製品ですが、移行環境が様々出てきたことからいろんなシーンでの移行に対応出来るように進化しています。
Moveを利用すれば、定期的なスナップショット差分を利用した移行で、移行元の仮想マシンを稼働させたまま移行データを新クラスターに配置し、最終のCutoverで切替えを行うため、短い停止時間で切替えを行うことができます。
▼Nutanix Moveを使った移行
方法3.Cross Cluster Live Migration
仮想マシンを停止せずに移行する方法としては、唯一の方法としてCross Cluster Live Migration機能があります。この機能を利用すれば、クラスター間で、仮想マシンを停止せずライブマイグレーションを利用して仮想マシンを移行することができます。
但し以下の条件があります。
- AOS 6.7以降が必要(vTPM要件がある場合は、AOS 6.8以降)
- Prism Central 2023.3以降(vTPM要件がある場合は、Prism Central 2024.1以降)が必要です。
- 2つのクラスターで物理CPUが異なる場合(リプレースは大半そうだと思いますが)、AOS 6.8以降が必要です。
- 2つのクラスターのAHVバージョンが同じである必要があります。
- 移行元と移行先で同じ名前のストレージコンテナが存在する必要があります。
- Volume Groupが接続された仮想マシンは、移行できません。
- メモリーオーバーコミットが有効化された仮想マシンは、移行できません。
- vNUMAが構成された仮想マシンは、移行できません。
- 双方のクラスターにNCI-Pro以上ライセンスが必要です
▼Cross-Cluster Live Migrationを利用した無停止移行
今回は、ハードウェアメーカーを変更したNutanixクラスターの移行についてご紹介しました。ハードウェアメーカーを変更すると、クラスター内でノードの追加・取り外しによるリプレースができませんので、違う方法を検討する必要があります。
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