この必要なファームの取得というのは、Nutanix Clusterがインターネットにつながっていることが前提となります。
しかし、実運用では管理系ネットワークがインターネットから分離しているケースは多くあるかと思います。今回は、インターネットにつながらない、いわゆるダークサイトでのLCMアップデート方法をご紹介します。
まず、必要になるのはCVMが通信できる環境にHTTPサーバーを立てるところから始まります。Apacheでもnginxでも、IISでもかまいません。
HTTPサーバーを用意した後、Nutanix Support PortalからLCMのバイナリをダウンロードします。
LCMバイナリは、Tools & Firmwareの項目からダウンロードできます。
今回は、バージョン「2.2.11203」をダウンロードします。
なお、このバイナリファイル5G程度あり大変重たいですので、回線環境に注意が必要です。
ダウンロードしたZIPファイルをWebサーバー上に配置し、そのファイルを展開します。
今回こちらの環境は、nginxのデフォルトのDocument Root場所に解凍します。
Webサーバー上での解凍
tar xvzf lcm_dark_site_bundle_2.2.11203.tar.gz
念のため、ブラウザーから配置したファイルがアクセスできるかを確認します。
http://HTTP-SERVER-IP/support.csv
これでダウンロード画面我が出ればアクセスできる状態になっています。
これでバイナリ配布の準備は出来ました。
続いて、LCM側の設定を行います。
今回はAOS「5.10.7」、LCM「2.1.4139」の環境で実行します。
まずは、ギアアイコンから「Life Cycle Management」画面を開きます。
続いて、「Options」 から「Advanced Setting」を開きます。
先程LCMのファイルを解凍したHTTPサーバーのURLを入力します。
また、必ず「Enable LCM Framework Auto Update」にもチェックを入れます。
(これを入れないとアップグレード処理が走りません)
設定後Saveをクリックし、再度「Options」メニューから「Perform Inventory」をクリックします。
すると、LCMのアップデート作業が開始されます。
タスクを見るとLCMの処理が走っていることが分かります。
あとはしばらく待つと、LCMのバージョンがダウンロードしたバイナリのバージョンに上がります。
バージョンもダウンロードした「2.2.11203」になっていることが分かります。
実際にダウンロードしたLCMのバイナリを解凍したディレクトリの「modules」を確認するとすべてのLCMに対応したすべてのアップデートバイナリやファームウェアが格納されていることがわかります。(結構力業です...)
今回、LCMはオフライン環境(ダークサイト)であっても利用できることが分かりました。HTTPサーバーを立てるのは少し面倒ですが、一度LCMバイナリを配置したHTTPサーバーを配置しておけば、複数のNutanixクラスターがある場合も同じHTTPサーバーからアップデートが出来るので効率的です。
0 件のコメント:
コメントを投稿