それは、PRISM上でNICのVLANの割り当てを変更するためには、NICの削除し、その後追加というアクションになり、NICのMACアドレスが変わってしまうということです。
サーバー環境であればあまりないかと思いますが、MACアドレスでネットワーク認証やアクセスできるものを制限している場合、VLANを変えるたびに(そんなにVLANをころころ変更することも無いと思いますが)MACアドレスが変わるのもあまり好ましいことでもありません。
さて、MACアドレスを変えずに、VLANを変更する方法をご紹介します。
まず、SSHを利用して、CVM(cluste vip)に接続を行います。
まず、既存の仮想マシンのMACアドレスを確認します。
acli vm.nic_list "仮想マシン名"
すると、仮想マシンのMACアドレスと属しているVLANが表示されます。
例)仮想マシンが「Windows Server 2016」の場合
コマンド:acli vm.nic_list "Windows Server 2016"
結果:
次に、VLANを変更します。
acli vm.nic_update 仮想マシン名 MACアドレス network=ネットワーク名
例)上記の仮想マシンの「52:54:00:a8:89:46」をVLAN20に変更する
コマンド:acli vm.nic_update "Windows Server 2016" 52:54:00:a8:89:46 network=VLAN20
結果:
尚、この作業は仮想マシンが停止していないとできない作業です。
仮想マシンがPowerOn中に作業すると
NicUpdate: pending
NicUpdate: kInvalidState: Cannot complete request in state kOn
NicUpdate: kInvalidState: Cannot complete request in state kOn
と表示され実行に失敗します。
ちょっと面倒なのですが、AOS4.7では、この手法でMACアドレスを変えずにVLAN変更できます。