今までのXRayの機能はそのままに従来課題であったシナリオのカスタマイズもできるようになり、より便利になっています。
XRayは、AHV用のqcow2とvSphere環境向けのOVAが提供されています。
XRayのダウンロードページ
XRayのダウロード先
http://next.nutanix.com/t5/Nutanix-X-Ray/Nutanix-X-Ray-2-2-Download-Binaries-and-Docs/m-p/26386#M65
vSphere環境にこのXRayを展開しようとすると、以下のようにvCenter Serverでエラーが表示されます。
これは、OVAの中に格納されているVMDKファイルが、圧縮されていることに起因しています。この場合、OVFTOOLを利用すればインポートは可能ですが、コマンド操作で各種パラメーターを設定するのも面倒ですので、GUI操作でデプロイする方法をお伝えします。
まず、ダウンロードした、xray-2.2.ovaをxray-2.2.ova.tar.gzにファイル名を変更し、このファイルを解凍します。
今回は、個人利用は無償で利用可能で、小回りの利く「ExpLzh」を利用します。
ExpLzhの詳細は以下でご覧ください。
https://www.ponsoftware.com/archiver/product/product.htm
解凍すると、 「xray-disk1.vmdk.gz」というファイルが出てきます。
これが、エラーの原因であるVMDKが圧縮されているという、そのファイルとなります。
このファイルも解凍し、VMDKファイルを同じフォルダに配置します。
しかし、このままではインポートはうまくいきません。
次にテキストエディタで「xray.ovf」を開きます。
上記にある「<References>」配下を書き換えます。
(変更前)
<References>
<File ovf:compression="gzip" ovf:href="xray-disk1.vmdk.gz" ovf:id="file1" ovf:size="3405331650"/>
</References>
<File ovf:compression="gzip" ovf:href="xray-disk1.vmdk.gz" ovf:id="file1" ovf:size="3405331650"/>
</References>
(変更後)
<References>
<File ovf:href="xray-disk1.vmdk" ovf:id="file1" />
</References>
<File ovf:href="xray-disk1.vmdk" ovf:id="file1" />
</References>
変更後ファイルを上書きします。
この後、OVFをインポートします。
インポートする際に選択するファイルは、「xray-disk1.vmdk」と「xray.ovf」の2つだけを選択します。
これで、インポートを継続することができます。
OVFToolを使うと面倒くさいので、楽してvSphere環境にX-Rayを入れたい場合には、試してみてください。