Windowsの場合、旧来のBIOSを利用すると2TBを超えるディスクを起動ディスクとすると、2TB以上の領域を利用できないなど、大容量化に対して旧来の技術では対応ができないという課題がありました。
また、Hyper-Vの第2世代で構成された仮想マシンはUEFIと構成され、AHVへの移行にはかなり手のかかる作業が必要でした。
今回AOS5.11から正式にAHVにおいてもUEFIがサポートされました。
従来からAHVにおいてもUEFIはacliコマンドで設定することでEFIモードにすることはできましたが、非サポート扱いでしたがこのタイミングでUEFIもサポータブルになりました。
2019/4末の段階で、AHVでEFIを設定した仮想マシンの起動ロゴが変わっていることに気が付いておりました。(以前はロゴのない文字しかない画面でした)
知らぬ間にAHVで仮想マシンのUEFI画面がかっこよくなっていた。— Shadowhat (@shadowhat) April 29, 2019
ただし、今のところAHVにおけるUEFIモードは正式サポートではない...。(そのうち正式サポートされることを願っている今日この頃)#Nutanix pic.twitter.com/QzM6bvP0el
これがおそらく「AHV-20170830.256」のバージョンであると思いますので、4月末ぐらいには水面下にAHVだけが先行的にバイナリが提供されたのかもしれません。
このUEFI対応に伴い、Prismの仮想マシン作成画面でもBIOSかUEFIかを選択できる画面が追加されました。
また、BIOS利用時は、優先Bootメディアを選択できるようになり、デフォルトのCDROMドライブではなく最初から任意のメディアにGUIで変更できるようになりました。
なお、AHVとして正式にUEFIに対応しているゲストOSは以下の通りです。
- Microsoft Windows 10 Home/Pro
- Microsoft Windows server 2012 R2/2016
- CentOS 7.4/7.5
- Red Hat enterprise Linux 7.1
- Ubuntu 12.04.x LTS Desktop/Server
- Ubuntu 16.04.x LTS Desktop/Server
- Ubuntu 18.04.x LTS Desktop/Server
- SUSE Linux Enterprise Server 12 SP3
最新の情報は、AHV Administrator Guideを参照してください。
https://portal.nutanix.com/#/page/docs/details?targetId=AHV-Admin-Guide-v511:vmm-compatibility-matrix-for-uefi-supported-vm-r.html
UEFIが正式に対応したこととNutanix Move 3.0からHyper-VからAHVへの移行がサポートされたことにより、Hyper-V第2世代(UEFI)で作成された仮想マシンも問題なく移行することができるようになったのは、AHVの利用の幅を広げる大きな理由の1つになったと思います。