では実際に、Nutanix Moveを使って仮想マシンを移行の設定をご紹介します。
まずは、Moveの管理画面の真ん中にある「Create Migration Plan」で移行の計画を作成します。
まずは、MigrationPlan名を入力します。
続いて、移行元のハイパーバイザーと移行先のNutanixクラスター、移行先のストレージコンテナを選択します。
ESXiに登録されている仮想マシンの一覧が表示されます。
移行対象にしたい仮想マシンの「+」マークをくり行くすると、右側の移行対象一覧にと登録されます。
ここでは、ESXi5.1に登録されたWindows Server 2008R2とWindows Server 2012 R2の2台の仮想マシンを移行します。(仮想マシンインベントリ名表示がすべて入りきれていませんが、マウスポインタを当てると名称がフルで表示されます)
選択完了後、「Next」をクリックします。
続いて、移行先環境のVLANを選択し、Nextをクリックします。
続いて移行の詳細設定情報が出てきます。ここから紹介するオプションは非常に重要です。
Preparation Mode
こちらは仮想マシンの移行方法についてです。Auto
Virt I/O Driverや移行ツールを移行対象の仮想マシンに自動インストールを行います。
Manual
本来Autoで実行される内容を、スクリプトで表示を行います。手動で移行元仮想マシン上で指定されたスクリプトを実行することで、Autoと同じ状態にすることが出来ます。
Mixied
上記の2つを混在させる場合に利用
Credentials for VMs
こちらは、ゲストOSの管理者アカウントを入力します。こちらのテキストボックスに入れた場合、プランに登録されている仮想マシン一括でこのcredential情報を利用します。
仮想マシン個別でcredential情報を入力したい場合は、「Override individual VM settings」で個別設定を行います。
Retain MAC Address from the Source VMs.
移行元仮想マシンのMACアドレスを維持します。(MoveはIPアドレスを引き継ぎますが、このチェックを入れた場合は複数NIC搭載された仮想マシンにおいてもIPアドレスの引き継ぎが正常に動作します)
Bypass Guest Operations on Source VMs.
このオプションにチェックを入れると、ゲストVMにDriver等の必要な情報を一切投入せず素のままの仮想マシンの仮想ディスクを移行します。(あらかじめVirt I/O Driverを移行もと仮想マシンに入れている場合などに選択)上記2つのオプションは、Manage Settings for Individual VMsで仮想マシン個別に設定が可能です。
Schedule Data Seeding
データーの移行を開始する日時を指定します。チェックを入れない場合原則プラン保存後から開始されます。設定が完了したら「NEXT」をクリックします。
Nextをクリックすると、移行元仮想マシンにスクリプト等必要なファイル等が送信出来るか確認が行われます。(credential情報が間違っている場合この時点でエラーが発生します)
vSphere Clientから見ると、VMware Toolsを経由してファイルを転送いているところが分かります。
最後にサマリーが表示されます。
Planを保存しこの時点での実行をしない場合は、Saveを、このままPlanをスタートする場合は「Save and Start」をクリックします。
Planが正常にスターとするとPlan一覧が表示され、実行中の時は「In Progress」が表示されます。
In Progressをクリックすると、進捗状態が確認出来ます。
最初はDriverのインストールを行っていることが分かります。
Driverインストールなどの下準備が終わるとデーターの移行が開始されます。
vSphere上では最初にVMware Toolsを経由したファイル転送が行われていることが分かります。
移行元仮想マシンで認証したアカウントのTempディレクトリに必要なドライバー等が送信されていることが分かります。
Driverのインストールが終わると、スナップショットが取得され読み取り専用仮想ディスクが読み出されていることが分かります。
スナップショットマネージャーを確認すると、Move用のスナップショットが取得されていることが分かります。
あとは、データーの移行を待つばかりです。
初期データー我の移行が終わると、カットオーバー(切り替え)準備完了状態になります。Cutover可能な状況になるとStatusの横に●表示が付きます。
もうここまで来れば準備はほとんど完了しています。
では、次回いよいよ仮想マシンの移行完了までご紹介したいと思います。
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