Nutanixは、2022年8月から新しいFinancial Yearとなり、資格制度も新年度として一部変更が入っています。
Nutanixの資格試験は、価値のある資格である15の資格のうちの1つであることが発表されています。
(参考)CIO / The 15 most valuable IT certifications today
本日は、Nutanixの新しくなった資格制度についてお知らせいたします。
Nutanixの資格は、主にパートナー向け、コンサルタント(導入・構築者向け)、プロフェッショナルSE向けの3つの資格カテゴリがあります。
一般のエンジニアで、Nutanixのパートナー登録の有無に関係無く受験が出来る技術的な資格は、プロフェッショナル向けの資格となります。
■パートナー向け試験
パートナー向け試験は、NPN(Nutanix Partner Network)向けに提供される試験となります。主にNutanixのセールスに関わる人が受験する内容となり、NPNに所属している企業以外の人は受験することが出来ません。パートナー向け試験は、NPNのパートナーランクで一定のランクに属するために必要となります。
資格名 | 難易度 | 資格概要 |
NCSR 2022 | ★☆☆☆☆ | 営業向けのNutanixトレーニングです。今までのNCSRをお持ちの方もNSCR2022は再度取得する必要があります。 Nutanixの導入におけるメリットやNutanixで解決できる問題を問う内容がメインとなります。 昔は、NCSR Level 1〜3とありましたが、2022からは、「NSCR 2022」1つの試験だけとなります。 |
NCSE-CORE | ★★☆☆☆ | 主にセールスエンジニア向けの問題が出題されます。 Nutanixのメリットを技術的な側面で問われたり、サイジング、3Tierからの移行に関する問題など具体的な案件における課題を理解しておく必要があります。 NCSEは、従来Level 1と2がありましたが、NCSE-COREになってからは、「NCSE CORE」の1つに統合されました。また、従来のNCSE Level 1を保持している場合は、NCSE-CORE相当の資格を保持している扱いになります。 |
■コンサルタント向け
コンサルタント向けの資格は、NPNでNutanixの製品導入に携わるための資格試験となります。本資格は、Nutanix Certified Services(NCS)と通称で呼ばれることもあります。NPNでなくても、NSP(Nutanix Service Parner)に参加することは可能です。
資格名 | 難易度 | 資格概要 |
NCS-CORE | ★★★☆☆ | NCP-MCI合格後受験する資格となります。 主にAOSとAHVの内容が問われます。 |
NCS-Proficient | ★★★☆☆ | 以下の4つのカテゴリが存在する ・MultiCloud-Infrastructure (Clusters/Mine/Volumes/Leap/Files/Flow/Objects/Prism Ops) ・MultiCloud-Automation(Beam/Calm/Karbon) ・Database Modernization (Era) ・End User Computing (Frame/Flow/Files/Leap/Mine) |
NCS-Advanced | ★★★★☆ | 以下の4つのカテゴリが存在する ・MultiCloud-Infrastructure (Clusters/Mine/Volumes/Leap/Files/Flow/Objects/Prism Ops) ・MultiCloud-Automation(Beam/Calm/Karbon) ・Database Modernization (Era) ・End User Computing (Frame/Flow/Files/Leap/Mine) |
NCS-Xpert | ★★★★★ | 以下の4つのカテゴリが存在する ・MultiCloud-Infrastructure (Clusters/Mine/Volumes/Leap/Files/Flow/Objects/Prism Ops) ・MultiCloud-Automation(Beam/Calm/Karbon) ・Database Modernization (Era) ・End User Computing (Frame/Flow/Files/Leap/Mine) |
おそらくNutanixに関わる人がもっとも関わる資格試験が、このプロフェッショナル向けの資格となります。
資格名 | 難易度 | 資格概要 |
NCA | ★★☆☆☆ | Nutanix Certified Associate Nutanixをこれから始める人向けの資格です。 プロフェッショナル試験では最も難易度が易しいものとなります。 現在のところ試験はⅠ種類のみとなります。 |
NCP | ★★★☆☆ | Nutanix Certified Professional 従来NPP/NCPと呼ばれていた試験です。 従来のNPP/NCPは、AOSやAHVに特化した試験でしたが、そちらは、NCM-MCIと呼ばれる試験が後継となります。 試験は、Nutanixの各製品ごとに以下のように区分けされています。 NCM-MCI(AOSやAHVなどHCIをメインとする試験) NCM-DS (Objects/Files/Volumesなどのデーターサービス) NCM-EUC (FrameをはじめとするNutanix上でのVDI利用に特化した試験) NCP-DB (Eraを利用したデーターベース管理) NCP-MA (Calmを中心としたマルチクラウドの自動化に関する試験) NCM系の試験は、製品の基本をしっかりとおさえておけば合格できる試験です。まれに難しい問題が数問出てきますが、全体的難易度は、きちんと製品を理解して触っておけば大体合格ラインに到達すると思われます。 アーキテクチャー回りは、Nutanix Bibleでおさえておくと良いと思います。 |
NCM | ★★★★☆ | NCMは、従来NCAPと呼ばれていた試験体系の後継となります。 現行では、NCMは、AOS/AHVなどHCI全体の試験となるNCM-MCIのみが提供されています。 NCMは、Nutanixのより細かい機能について問われます。特にメトロクラスターやNearSyncなどよりEnterpriseな場所で利用される機能について細かい仕様について問われます。 |
NCX | ★★★★★ | NPXホルダーもしくはそれ相当のレベルである必要がある。Nutanix Enterprise Cloud Solution Design Boot Campを受講する必要があります。(おそらくこのトレーニングの中で、合否が判定する物であると思います) プロフェッショナル資格においての最高峰に位置するため、相当に難しいはずです。 |
最もNutanixの資格でポピュラーなのは、NCPになると思います。NCPは、AOS5.20に対応した試験が発表されました。逆にAOS5.15に準拠した試験は2022年2月で終了することが既に発表されています。
プロフェッショナル資格の場合、受験費用は1回あたり、$190で、オンラインまたは、試験会場でのオフラインでの受験が可能です。
試験問題は、プロフェッショナル試験の一部は日本語化されていますので、昔のNCPに比べたら受験に対するハードルはだいぶ低くなっていると思います。(問題のレベルは、NCSEをのぞき従来の試験レベルと変わっていないと思います)
2022年1月末までに、Nutanix Universityのサイトで、受けたい試験のトレーニングを受け終えると、無償で試験を受験できるバウチャーコードがもらえるようです。
New Year, New You with Nutanix University
是非この機会にNutanixの資格試験にチャレンジしてみて下さい。
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