2025年5月5日月曜日

Prism Centralの活用その6(仮想マシンテンプレートを作成・展開する/その1)

vSphere環境(vCenter Server)を利用しているユーザーからよく聞かれる質問として、

  1. 「仮想マシンクローンをしたら、Sysprepって自動でされるんですか?」
  2. 「仮想マシンをテンプレート化して、仮想マシン一覧表示から消したいのですけど?」

という質問をよくいただきます。

この辺り、従来のPrism Elementだけでは完全にカバーしきれないところがあったのですが、Prism Centralのテンプレート機能ができたことで、通常運用する仮想マシンと別の管理のマスターVM(ゴールドイメージ)として管理ができます。

今回は、まずテンプレート機能の基本を見ていきたいと思います。


<テンプレートのつくり方>

テンプレートのつくり方は、簡単です。
Prism Centralから、テンプレート化したい仮想マシンをVMs画面で選択し、「Create VM from Template」をクリックします。

次にテンプレートの名前とメモを入力します。
併せて、デフォルトのカスタマイズ設定が可能です。Windowsであれば、Sysprepの応答ファイル、Linuxの場合は、cloud-initのファイルを記載します。

実際にテンプレート時にカスタムファイルを指定しなくても、テンプレートから展開する際には、個別でカスタムファイルの指定ができます。ここでは、テンプレート展開時にデフォルトで表示されるカスタムファイルが表示される内容となります。

最後にサマリーが表示されますので、そのままSaveをクリックします。


裏の動作を見ていると、テンプレートを作成すると、Recovery Pointが作成されますので、その時点のスナップショットが内部的に作成されていることがわかります。

実際にテンプレートの元になった仮想マシンのRecovery Pointには、テンプレート用に作成されたRecovery Pointが表示されていることがわかります。


なお、テンプレートの元になった仮想マシンは、削除しても問題ありません。



<テンプレートからの展開>

では、実際にテンプレート化した仮想マシンを展開してみましょう。
Prism CentralのVMsから、「Create VM from Template」をクリックし、展開したいテンプレートを選択し、Beginをクリックします。


次に仮想マシンの表示名や数量などを入力する画面が表示されます。


「Advanced Deploy」をクリックすると、仮想マシンのスペックやVLANの割り当て変更などができるようになります。

Advanced Deploy画面も見てみましょう。


スペックの変更ができることがわかります。ここでは、Memory Overcommitの設定変更はできないようになっています。「Next」をクリックして次の画面を確認してみましょう。
展開台数を複数台展開する場合は、Number of VMsで必要な数量を入力可能です。

ここでは、仮想マシンのドライブやNIC構成が確認できます。ディスク構成は、この画面では変更ができないようです。NICに関しては、NICの追加や既存NICのVLAN変更が可能です。


続いては、タイムゾーン設定やストレージポリシーの設定ができる画面となります。ストレージポリシーとゲストOSのカスタマイズ項目以外は、特に設定変更できないようです。



この後、サマリー画面が表示され、「Deploy」をクリックすると、仮想マシンが展開されます。

無事に仮想マシンが作成されました。



作成された仮想マシンは、通常の仮想マシンと同じように、スペックの変更やディスクの追加アタッチなども可能です。



テンプレートの追加とテンプレートからの展開は、非常に楽にできることがよくわかりました。基本中の基本の操作だけをご紹介しましたが、実際には、いつ作成したかわからない古いテンプレートは結果使われなくなりますので、次回は、テンプレートのメンテナンスについてご紹介いたします。
















 

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