Nutanixで様々な機能を利用するためには、Prism Centralの設定は必須となっています。
その設定を行う際に必ずと言ってよいほど出てくるのが「カテゴリ」の存在です。
カテゴリは、いわゆるグルーピングするためのタグ付のような役割を果たします。仮想マシンやクラスタ、VLANなど各種オブジェクトに対してカテゴリを付与(タグ付のようなイメージ)を行います。
1つのオブジェクトに対して複数のカテゴリ適用も可能です。
では、Prism Centralの基礎中の基礎であるカテゴリの考え方と作成方法をご紹介いたします。
まずカテゴリの作成ですが、Prism Centralの「Infrastructure」項目の「Categories」を選択します。
すでにデフォルトで多くのカテゴリが用意されています。
デフォルトで用意されるカテゴリは、Flow MicrosegmentationやCalmの機能で利用しますので、それら以外の目的で利用するグルーピングは、別の名称で個別で作成することをお勧めします。(でないと、訳が分からなくなると思います)
実際に、「New Category」で、カテゴリを作成してみましょう。
すると以下のような画面が表示されます。
カテゴリの設定および考え方ですが、このカテゴリは親子関係で設定を行います。
まず、「Name」に設定するのは、カテゴリの親名称となります。このカテゴリの親名称に対して、ぶら下げる値を「Values」に入力します。
例えば、のび太ホールディングスという会社があり、ホールディングス全体で、Nutanixクラスターをマルチテナント(グループ会社共通基盤)として利用しているとしましょう。
各グループ会社の仮想マシンがPrism Centralの一覧に表示されるため、グループ会社毎にカテゴリを付与し、グルーピングをしたいとします。
その場合、このカテゴリには、Nameには「のび太ホールディングス」とし、Valuesには、「のび太建設」、「のび太建機リース」、「玉子建設コンサルティング」、「のび太三流設計事務所」、「のび太リゾート開発」、「のび太電子計算センター」、などの子会社を登録します。
上記のように、ホールディングスという親に対して、子会社をValuesに紐づけるという形です。実際にオブジェクトに対して適用するのは、親ではなく、子にあたるValuesになります。
そのため、ホールディングスとして管理するオブジェクトがある場合は、ホールディングス自体もValuesとして追加しておく必要があります。
登録を終えたら、Saveで登録を完了します。
※注意
カテゴリを日本語で入力すると、一部不具合が生じる場合があるようですので、アルファベット表記で入力を強く推奨いたします。
では、実際にカテゴリを適用してみましょう。
今回は、以下のように2つの仮想マシンに対して2つのカテゴリ値を適用してみます。
設定画面が表示されたら、カテゴリの子(Value)を検索すると一覧表示されますので、そちらを選択します。なおカテゴリの親名称:子名称になるため、肝心な適用する子名称が親名称に隠れて表示されません。カテゴリ一覧のスクロールバーで横スクロールをして適用したいカテゴリのValueを選択します。なお、カテゴリは前途のとおり複数選択が可能です。
先ほどのカテゴリ一覧から、Nobita Holdingsのカテゴリをクリックすると、カテゴリのValue(子)に対して何が紐づいているかを確認することができます。ここでは適用した子カテゴリに対して2つのVMが適用されていることがわかります。2VMと書かれている部分をクリックすると、VMs画面にジャンプし、適用された仮想マシンだけが一覧として表示されます。
カテゴリは、Nutanixのより込み入った機能(Prism Centralで利用する機能)では、ほぼ必須で設定が必要なものとなります。
カテゴリは、親と子で設定し、オブジェクトに設定するのは、子の値になる点、1つのオブジェクトに複数のカテゴリ適用ができる点をまずはしっかり押さえておいてください。
カテゴリを過度に作りすぎると何が何かわけがわからなくなりますので、あらかじめどの視点で整理(グルーピング)するかを考えたうえで作成することをお勧めいたします。
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