Nutanix+AHV環境において、AOS5.19以降は、Prismの画面からアップリンクNICの各種設定変更ができるようになりました。
しかし、例えばLACPに設定変更後うまくネゴシエーションができなくなったなど、様々なトラブルシューティングの際には、状態確認を含めコマンドで確認する必要が出てきます。
今回は、アップリンクまわりの設定をコマンドから行う場合の設定例をまとめてご紹介いたします。
まず、manage_ovsコマンドは、CVMから実行します。ネットワークに性上に接続が出来ない状態の場合は、サーバーホストのコンソールを開き、そこから「ssh nutanix@192.168.5.2」で、CVMにログインし、作業を行います。
仮想スイッチとアップリンクNICの設定状況
結果
Bond: br0-up
bond_mode: active-backup
interfaces: eth3 eth2
lacp: off
lacp-fallback: false
lacp_speed: slow
lacp_status: off
Bridge: br1
Bond: br1-up
bond_mode: balance-tcp
interfaces: eth1 eth0
lacp: active
lacp-fallback: True
lacp_speed: fast
lacp_status: configured
この環境では、2つの仮想スイッチがあり、active-backupのチーミングモードと、balance-tcp(LACP)のチーミングモードでそれぞれ設定されています。
各アップリンクNICの状況(リンクアップ・ダウンや速度)
結果
eth0 1000 False None
eth1 1000 False None
eth2 10000 True 10000
eth3 10000 True 10000
ここでは、10GNICと1GNICで構成されており、10G NICだけが、10Gでリンクアップしていることがわかります。10Gポートが仮に1Gでリンクアップしている場合は、speedが、1000で表示されます。
仮想スイッチの作成
ここでは、br1で指定していますが、実際には仮想スイッチの追加番号を入力します。
仮想スイッチの削除
アップリンクNICをactive-backupで構成する
アップリンクNICを変更する場合や、チーミングモードを変更する場合もこちらのコマンドを利用します。
アップリンクNICをLACPで構成する
あわせて、AHVのホスト側から確認する方法もご紹介します。
アップリンクの設定確認
LACPの確認(balance-tcpで設定された仮想スイッチのみ指定可能)
特にLACPで構成して、疎通ができない場合は、CVMで「manage_ovs show_uplinks」を実行し、「lacp_status」が「negotiated」になっているかを確認しましょう。
Bridge: br0
Bond: br0-up
bond_mode: balance-tcp
interfaces: eth1 eth0
lacp: active
lacp-fallback: True
lacp_speed: fast
lacp_status: negotiated ★
LACP構成時は、Nutanix側で、fallbackを有効化しているので、スイッチ側がLACPモードになっていない場合、AHV側が標準ポートとして動作します。
あわせて以下も確認しましょう。
Bridges with single uplink on AHV hosts
https://portal.nutanix.com/kb/8015
How to Enable, Disable, and Verify LACP on AHV hosts
https://portal.nutanix.com/kb/3263
AHV host networking
https://portal.nutanix.com/kb/2090
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