NDBでデータベースを管理する前に、どのようデータベースやどのような構成のデータベースに対応出来るのかや、NDBで出てくる用語についておさえておきましょう。
プロビジョニングと登録
まず、NDBには、既存のデータベースを登録してNDBで管理する方法と、NDBからデータベースサーバーを展開・管理するという2つの方法があります。それぞれのデータベースによって、登録できるデータベースサーバーの種類、新規展開時のデータベースサーバーの対応している種類に違いがあります。この違いを認識しておく必要があります。こちらは、NDBのバージョンによって対応出来るデータベースの種類や構成によって異なるため、詳細はNDBのリリースノートを参照してください。
(参考)Nutanix Database Service Release Notes 2.5.2.1
対応しているデータベース
NDBは、全てのデータベースをサポートしているわけではありません。残念ながら、SynfowareやHiRDB、Btrieve、InformixやDB2などは対応していません。
NDB 2.5.2.1では、以下のデータベースをサポートしています。
- Oracle DataBase 11.2.0.4 ~ 21.3.0.0.x(OSは、OEL/RHEL/SUSEのみ、RAC対応)
- SQL Server 2012 ~ 2019(OSは、Windowsのみ)
※1 登録は、2008 R2にも対応
※2 Always On 高可用性グループ及びフェールオーバークラスタリングインスタンス(FCI)に対応 - PostgreSQL 10.x ~ 14.x(OSは、CentOS/RHEL/Ubuntu/Debianのみ)
※1 EDB PostgreSQL Enterprise Editionのも対応
※2 クラスター構成の場合、Patroni/Etcd/HAProxy/Keepalivedが必要 - MySQL 5.6 ~ 8.0 (OSは、CentOS/Ubuntu/Debian/RHELのみ)
- MariaDB 5.5 ~ 10.3 (OSは、CentOS/RHELのみ)
- MongoDB 5.x (OSは、CentOS/RHEL/Ubuntu/Debianのみ)
グリーンフィールドとブラウンフィールド
NDBのリリースノートを見ているとこの用語が至る所に出てきます。
グリーンフィールド
NDBを介して展開されたデータベースサーバーのこと。
ブラウンフィールド
NDBを介さず手動等で展開したデータベースサーバーのこと。この場合は、NDBへの登録で、NDB管理配下にすることができます。
注意点としては、まずWindows版のOracleは、管理不可であることをご認識下さい。
SQLServerは、Windows版のみサポートでLinux版は、対応していません。
各データベースソフトウェアが最も得意としているOSをNDBは、対応していることに注意してください。
また、対応しているデータべーソフトのOS対応情報とデータべーソフトのバージョンは必ず遵守してください。例えば、CentOSの代わりにRockyLinuxを用いてPostgreSQLを利用したり、PostgreSQLのバージョン15をCentOSに入れたりした場合、Compatibilityの範囲外となり、NDBへの登録・展開ができない場合があります。
また、グリーンフィールドの場合とブラウンフィールドの場合で、NDBの中で利用できる機能が一部異なる点も注意が必要です。
その他にもNDB専門の用語がありますが、順次作業を進める中で出てくるタイミングでお伝えします。NDBの用語は、Nutanixのドキュメントに記載がありますのでそちらを参考にして下さい。
次回は、実際にNDBでデータベースの管理ができる手順を順を追って説明していきます。
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