2023年7月23日日曜日

NDBで管理するデーターベースのメリット

NDBは、Nutanix Database Serviceの略称です。
NDBは、その昔Nutanix ERAと呼ばれていた、データーベースの管理ソフトウェアになります。

世の中で稼動するアプリケーションにおいて、データベースの存在は欠かせません。一方データベースはどんどん肥大化しかつミッションクリティカルになってきています。データベースの管理を怠るとデータベース障害の発生リスクを呼び、アプリケーションの稼動に影響を及ぼす可能性があります。

一方、データベースの管理は、データベーソフトウェアに応じた独特の管理方法が必要で、その習得には時間を要する課題があります。

NDBは、そんなデータベースの管理を楽にするツールです。

NDBは、以下の特徴を持った機能を有しています。


1.数クリックでデータベースサーバーを展開

シングルインスタンスのSQLServer データーベースや、SQL Server AllwaysOn 高可用性グループやOracle RACなど、構築が難しいデータベースサーバーもマウスの数クリックだけでデータベースサーバーを構築可能です。


2.データベースサーバーへのパッチの一括適用

データベースサーバーは塩漬け運用という形で、1度稼動すると基本パッチを適用しない運用が多く続けられてきました。昨今では、脆弱性を突いた攻撃なども増えていることから、高いった塩漬け運用は古の悪しき運用となり、昨今では、積極的なパッチ適用が運用の現場でも求められています。しかし、OracleのOPatchのように、パッチ適用にはそれなりのスキルナレッジがないと作業が難しいケースが多くあります。
NDBは、稼動しているデータベースサーバーに対して、パッチ適用のオペレーションをマウスクリック数回の作業だけで適用できる機能を持っています。
沢山のデータベースサーバーを管理している場合においては、パッチ適用の時間を大幅に短縮することもできますし、データベースの高度なスキルを持った人月度対応する事も無くなります。


3.タイムマシンによるデーターベースのロールバック

データベース運用においてノウハウを必要とする機能の1つがアーカイブログ(トランザクションログ)の運用ではないかと思います。アプリケーションのバグや何らかの形でデータベースのデーターに不具合が生じたり、データベースの障害が発生した場合、なるべく最新の状態までデーターを復旧させる必要があります。レガシーな運用では、毎日夜間にDMPファイルの出力でバックアップ対応しているケースが多く見受けられますが、DMP出力後に変更されたデーターはリカバリの対象とはならないので、より新しいデーターのバックアップという観点に置いて、DMPでのバックアップ運用は限界があります。また、DMPは差分出力ができないので、データベースのサイズが大きくなればなるほど時間がかかることから本番運用のデータベースに置いてDMPでのバックアップは限界があります。
NDBは、アーカイブログを管理を行う機能を持っています。定期的なログファイルの取得は、もちろんデータベースサーバーの障害発生時には、面倒なコマンドを使うことなく、マウス操作だけで任意の時間(1秒単位)でデータベースの内容を戻すことができます。


4.データベースのクローン

パッケージソフトウェアの開発など、開発の現場では、運用中のデータベースを元にカスタマイズプログラムを作成したり、運用中で障害が発生すると、そのデータベースのデーターを元にバグの調査をするなど、1つのデータベースから派生するデータベースは、開発の現場で多く存在しているケースがあります。
従来は、元となるデータベースのデーターをエクスポートして取得したDMPを、別のスキーマーや別のインスタンスにインポートするなどを行っていたため、エクスポートとインポートに大幅な時間を要することと、データベースを稼働させるストレージも大量に消費するため、無駄なことが多い運用でした。
NDBを利用すると、Nutanixの持っているストレージの機能を利用し、ストレージベースのポインターとアーカイブログ管理機能を用いて、クローン元のデータベースの任意の時間をベースに、高速なクローンが可能です。



NDBは、今までのデータベースの運用に置いて、DBの構築やアーカイブ運用といったスキルを必要とする部分をデータベースに詳しい一部のエンジニアに負荷が集中するを避け、より可視化された形で、チーム全体で運用ができるように支援するツールです。

次回からは、NDBの展開方法と使い方をご紹介します。


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