2019年8月11日日曜日

コンピュート専用ノードの動きを見てみる

前回の記事で、AOS5.11からコンピュート専用ノードの紹介をさせていただきました。
今回は具体的に、コンピュートノードをクラスターに追加する方法と追加後にどのようにPrism,に表示されるかなどをご紹介したいと思います。

まず、前提条件として、コンピュートノードは、既に4ノード以上で稼動しているNutanixクラスターに追加する形でしか構成されません。3ノード構成でうち1ノードをコンピュート専用ノードにするといったことは出来ませんので、ご留意ください。

まずは、既存のコンピュートノードを見てみましょう。
AHVはインストールされていますが、CVMが存在しないことが分かります。
[root@COMPUTE-NODE ~]# uname -a
Linux COMPUTE-NODE 4.4.77-1.el6.nutanix.20170830.301.x86_64 #1 SMP Wed Jun 26 17:05:47 UTC 2019 x86_64 x86_64 x86_64 GNU/Linux

[root@COMPUTE-NODE ~]# virsh list --all
Id               名前               状態
----------------------------------------------------

[root@COMPUTE-NODE ~]#

これは、FoundationVMで、ComputeOnlyNodeでFoundationすることでこの環境を作成することが出来ます。

では次に、既存クラスターへの追加を行います。
追加は、前回説明したとおりExpandClusterから、行います。


通常のノードの場合、ExpandClusterを行うとIPv6リンクローカルアドレスを使ったDicoveryが行われますが、CVMが存在しないコンピュート専用ノードは自動検出されません。そのため以下のようにマニュアルでAHVホストIPを入力し、検出を行います。

ここで、AHVのIPアドレスを入力します。


検出を行うと、そのノードのモデルやシリアル番号は表示されます。
通常この情報はCVMが保有しているのですが、コンピュート専用モデルでイメージングされた場合にのみ、AHVハイパーバイザー上にモデル情報等が記録されます。
コンピュートノードのためCVMのIPアドレスは入力欄がありません。


Expand Clusterの作業自体は、AOSのバージョンチェックがないことや、追加ノードのディスクメンバーをStoragePoolへの仲間入りさせる作業が発生しない分、かなり早く終わります。

追加されたコンピュート専用ノードは通常と同じハードウェアに上がってきます。
ここで、コンピュート専用ノードは以下の画面の通り、TypeにCompute Onlyノード(日本語では計算のみ)として記載され、通常のHCIノード(コンピュートとストレージの両方を持つ通常ノード)と異なる事が確認でできます。
パフォーマンスグラフを見ても、ストレージに関するグラフが表示されていないことが分かります。


ハードウェア一覧でのストレージIO部分が、コンピュート専用ノードでは表示されないことがわかります。

持ちろん、仮想マシンのライブマイグレーションホストの選択も可能ですし、ライブマイグレーションは問題なく動作します。


では、ノードの取り外し(Remove)についても最後に紹介しておきます。
ノードの取り外しもExpandと同様、ノードのディスクがストレージメンバーに存在しないため、わずか1〜2分でRemove処理が完了します。
(通常のHCIノードの場合、ノード取り外し時に、自分のデーターを他のノードにコピーし、SSD/ディスクをStoragePoolのメンバーから外す作業が発生するためそれなりの時間がかかります)


今回はコンピュートノードについて確認をしてみましたが、最初のFoundationのところがひと手間ありますが、それ以降のノード拡張作業などはいつものNutanixのオペレーションと同じくシンプルな操作で、コンピュートノードであることをあまり意識しないNutanixらしい使いやすさを実現していると感じます。






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