この記事はNutanix Advent Calendar(2枚目) 2018 12/8の記事です
Nutanixといえば、HCIの会社というイメージが強いかもしれません。Nutanixは、たしかにHCIを作った会社ではありますが、HCIはNutanixのコンセプトであるインビジブルインフラストラクチャーを実現する一つの手段に過ぎません。
エンドユーザーが欲しいものは、高速なストレージでも、ハイパフォーマンスなサーバーでもない。アプリケーションを満足に使える環境がほしいだけ。Nutanixは、そんなエンドユーザーの本来の目的のために、インフラを気にせず、アプリケーションに集中できる環境を提供したいというコンセプトからできています。これをインビジブルインフラストラクチャーという言葉で表現しています。
Nutanixは、オンプレミスを中心に今までは展開してきましたが、昨今様々な製品が増えており、あまりなじみのない名前の製品も耳にすることが増えてきました。
今日は最近お目見えした製品の名称とどんな製品なのかを簡単にまとめてみましょう。
Acropolis HCI Plarform
皆さんご存じのHCIのNutanixです。Nutanixと表現する場合これを指すことが多い。
AHV
Nutanixが提供するKVMをベースとしたハイパーバイザー。このハイパーバイザーは原則Nutanix HCI Platformの上のみで動作します。(AHV単体での利用はできません)
なお、昔はAcropolis Hypervisorとよばれていましたが、2017年よりAHVが正しい読み方となる。
Nutanix Files
Nutanixが提供する無停止拡張に対応したファイルサーバー。CIFS3.0の他にNFSにも対応しする。Nutanix HCI Platform上でのみ動作する。
なおハイパーバイザーは、AHVとvSphere ESXiに対応。
Nutanix Volumes
昔は、Acropolis Block Servicesと呼ばれていた機能。Nutanix HCI Platform上で提供される、Nutanixのストレージの一部をNutanixの外部にあるサーバーにiSCSIでディスクボリュームを提供する機能。
Nutanix Buckets
Nutanix HCI Platform上で提供される、S3互換のオブジェクトストレージ機能。今日現在まだリリースされていないがまもなくリリース開始の見込み
Flow
Nutanix HCI PlatformとAHV上で動作する、仮想マシン単位でのファイアーウォール機能を提供する。Flowライセンスを別途手配する必要がある。なお、画面オペレーションはPrism Centralを利用する。Calm
仮想マシンのデプロイメントを自動化するオートメーションツール。PrismCentralでオペレーション画面が提供される。Calmのラインセンスは展開される仮想マシン台数によってきます。25VMまで無償で利用できる。
Era
Databaseのコピーマネージメントツール。初期バージョンはOracleとPostgreSQLの自動展開、自動バックアップの取得、スナップショットによるクローンDB作成など、DBにおける構築と運用作業をGUIで大幅に楽にすることができるDB管理ソフトウェア。AWSでいう、RDSに近い機能を提供。
Karbon
kubernetesの自動展開や運用機能をサポートする。PrismCentralからUIが提供される。
Nutanix Xi
Nutanixが提供するクラウドサービスの総称。Xi Beam
マルチクラウドの管理、セキュリティポリシーの監査、コスト試算などを行う、クラウドマネージメントツールXi Epoch
マルチクラウドにおけるネットワーク通信を可視化するツール。マイクロサービスの通信やL7レベルのエラーを可視化することで、ネットワークトラブル時の解決を早めることが可能になる。
Xi Frame
Nutanixが提供するDaaSサービス。クライアントは、WebブラウザでH264エンコードで画面転送される。
なお、VDIインスタンスは、GCPかAzureが選択可能。
Xi IoT
昔はProject Sherlockといわれていた。IoTセンサーデバイスからの送られてくる情報を、処理・精査し適切なところにデーターを保存させるセンサーゲートウェイの機能をもつ。IoTセンサーから送られたデーターにAIの処理を挟ませたり、顔識別をさせたりなどの、各種処理をプログラムベースで埋め込むことが可能。
Xi Leap
Nutanix HCI Platformで稼働している仮想マシンを、クラウド上でDRできるサービス。なんだか、覚えにくかったり製品名からイメージしづらい物もありますが、あれなんだっけ?と思ったら是非このページをもう一度見直してみてください。
明日は、私がいつもお世話になっている@hanakara_milkさんの投稿です!
Project Sherlockとはどういう意味(期待)が込められていたんでしょう?
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