2018年12月3日月曜日

Nutanixにかんするウワサを検証その5

この記事はNutanix Advent Calendar(1枚目) 2018/12/1の記事です
今回はNutanixに関する、ちまたで流れているウワサとその答えを紹介していきたいとおもいます。

ウワサ1
Nutanixは、RF3(データー三重書き込み)でないと、データーロストする可能性が高い

真相
ウソ

はっきりいって、全くのデタラメです。
Nutanixは、データーを二重書きするRF2が標準で、5ノード以上ある場合はRF3で構成することができます。
Nutanixは、ストレージの機能がかなり強いことで有名です。Nutanixのコア機能はストレージ機能と言ってもよいかもしれません。
スケジュール設定ができるストレージスナップショットの機能やレプリケーションは、高度なストレージ機能であることを象徴しています。
Nutanixは、パフォーマンスよりもデーターの保全性を大事にする作りになっており、データーロストはそう簡単に起きるような物ではありません。


ウワサ2
Nutanixは、AHV以外のハイパーバイザーは動作しない

真相
ウソ

これもウソでしかない話ですね。
Nutanixは、AHVはもちろんですが、vSphereやHyper-V、Citrix Hypervisorに対応しています。これはユーザーさんに使い慣れたハイパーバイザーをそのまま使っていただき、Nutanixの良さに触れていただくという、選択の自由というコンセプトから来ています。
好きなハイパーバイザーを選べるのがNutanixのメリットであり、これを制限するとNutanixのコンセプトから外れてしまいます。


ウワサ3
Nutanixは、ソフトウェアなのでストレージの信頼性が低い

真相
ウソ

これは、もはや昨今のストレージ事情を知らないとしか言えないウワサです。
昨今はネットワークなどを含めSDx(ソフトウェア定義)が非常に流行っています。
そもそもストレージ専業メーカーのストレージコントローラーも、IntelCPUが搭載されており、Linuxの上で動いている物も多くあります。
つまり、最近のストレージはソフトウェアで動いています。
コントローラーが別のハードウェア筐体になっているか、仮想アプライアンスで動いているかの違い程度でしかないでしょう。
信頼性は、ソフトウェアだから低いというのは、昨今のストレージの構造を考えると理屈的に間違っていることがわかります。


ウワサ4
Nutanixのワンクリックアップグレードは高い確率で失敗する

真相
ウソ

アップグレードに対するプロセスは、確実に失敗しませんとは言えませんが、失敗はかなり少ないです。それには理由があります。
アップグレード前に、アップグレードができる状態かを確認するPreUpgrade処理が行われ、アップグレード処理ができるかを確認しています。
このプロセスが通過できない場合そもそもアップグレードはできません。
そのため、アップグレードに失敗してクラスターが停止するといったことは起きません。



ウワサ5
AHVは、信頼性が低く本番用途では、使い物にならない

真相
ウソ

AHVは、KVMをベースにしていますが、ライブマイグレーションはもちろん、HAの機能や仮想マシンのリソースを平準化するADSという機能を搭載しており、エンタープライズな環境でも十分に利用できるハイパーバイザーです。
AHVについては、こちらを見ていただくと参考になるとおもいます。
なおAHVは、公共や医療、製造業など様々な業種で利用されており、その信頼性の高さはこの実績からもわかるかとおもいます。



今回も5つのウワサを解説しました。
新しい製品となるとどうしても根も葉もないウワサが飛び交う物ですが、正しい情報を入れることが大切ですね。






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