仮想化の長であるvSphere ESXiはもちろんのこと、HyperVやXen ServerもTechPreviewながらも対応となりました。なかでも、Nutanixが一押しのハイパーバイザーがAHVです。
AHVとは、「Acropolis Hyper Visor」の略で、NutanixがKVMをベースにカスタマイズを施したハイパーバイザーとなります。
AHVの魅力は、KVMベースであり無償で提供されるということと、Nutanixを購入するとハードウェアもNutanixのソフトウェア(AOS)もハイパーバイザーもすべてワンストップでNutanixのサポートが受けられるというのもその魅力だと思います。
AHVがサポートするゲストは現状以下の通りとなっています。
・SCSI及びIDEバスでのサポートゲストOS
Windows 7, 8, 8.1, 10 |
Windows Server 2008 R2, 2012, 2012 R2 |
RHEL 6.4, 6.5, 6.6, 7.0, 7.1, 7.2 |
CentOS 6.4, 6.5, 6.6, 7.0, 7.1, 7.2 |
Ubuntu 14.04.x |
FreeBSD 9.3, 10.0, 10.1 |
SUSE 11 |
Oracle Linux 6.x, 7.x |
・PCIバス及びIDEバスでのサポートゲストOS
RHEL 5.10, 5.11, 6.3 |
CentOS 5.10, 5.11, 6.3 |
Ubuntu 12.04 |
最新のOSのほとんどがサポートされているためほぼ困ることはないですが、例えば、Windows2000や2003などP2V等で過去資産をvSphere上で使いづけている場合、AHVに対応することができない場合もあります。
上記のことを考えると、ハイパーバイザーは上物の仮想マシンのコンディションによって使い分けることがベストであると思います。
ここで出てくるのが、Nutanixが提供するクロスハイパーバイザーの機能です。
上記の通り、無理にvSphere上で稼働させる必要が無い仮想マシンは、Nutanix上でAHVで稼働させる方がサポートの面や利便性がよいというメリットはありつつも、今動いている仮想マシンをV2Vで変換するのは非常に面倒な作業であり、今順調に稼働している仮想マシンを、変換して正しく動作するかの検証やうまくいかない場合の調査などを考えると、そこまでリスクと手間をかけてまでハイパーバイザーを変更するのはメリットが少ないと思ってしまいがちです。
では、その手間はなければ、話しは早いということだと思います。
まさにこの手間を省いてくれるのがクロスハイパーバイザとして提供される、VM Mobility機能です。
次の投稿で、このVM Mobilityを使った、vSphereからAHVへの仮想マシンの移行方法をお伝えします。
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