Nutanix .NEXTも佳境の2日目になりました。
今日は最近リリースされたNutanixの機能やこれからのNutanixの進化が見える情報が盛りだくさんの日です。
2日目のOpening Keynoteの発表内容をダイジェストにまとめました。
まずは、AOS6の改めての発表です。 STSとしてAOS6がリリースされ、多くの機能が追加されています。 | |
AHVの利用率は53%を超えたようです。昨年より5%利用率が増えているとの発表もあり、AHVの利用率はさらに伸びていることが分ります。 | |
AOS6.0.1からGAになった、Advanced Networking機能も紹介されました。 VPCを作成し、VLAN上にOverlayネットワークを構築することが出来ます。昨年の.NEXTで発表があった機能が今年GAとなりました。 | |
DR周りのアップデートも紹介されました。DRダッシュボードの登場で、レプリケーションの状態を確認が出来ます。 またレプリケーショントラフィックの暗号化もリリースされるようです。 | |
Prism Centralで、Nutanix以外のクラスターを管理出来るようになりました。 また、オペレーションとして、Terraform、Ansible、PowerShellでの制御が可能となりました。 自動化がより身近になる昨今、いろいろな自動化の方法が選択できるのは選択の地涌であるNutanixの良い面が出ているように感じます。 | |
Nutanixが実現する、Zero Trustの話しも出てきました。 FlowとFlow Security Centralで、ワークロードのパッチ適用状態を把握。ランサムウェア感染等を検出すると、Flowの分散ファイアーウォールでブロックします。 ファイルサーバーは、Filesの機能で4000種類のランサムウェアのシグネチャーを元に、検出・ブロックが出来ます。 | |
Flowセキュリティセントラルを利用した実際のデモも行われていました。 | |
Filesのランサムウェア対策は、新たに登場した「Nutanix Data Lens」がその役割を担うようです。 画面を見ると「File Analytics」の画面にそっくりなことから、おそらくFile Analyticsのが名前が変わるのでは無いかと思います。 Nutanix Data Lensでは、Objectsも管理対象となり、画面も新しくなるようです。 | |
ストレージやハードウェア周りのアップデートも発表されました。 I/Oパフォーマンスについては、DataSharding(水平分割)でパフォーマンスがさらに上がるようです。 また、Optainに対応や、IceLakeプラットフォトームも順次対応していきます。 NXモデルはG8として、HPEは、ProLiant DX Gen10 Plusとして、IceLakeモデルが順次リリースされていきます。 | |
AOS6.0.1から、RF1がサポートされるようになりました。 これは、Hadoopなど、既にアプリケーションレベルでデーターを冗長化している場合、RF2のストレージコンテナを利用することで、データーの再冗長化が行われパフォーマンスと容量が無駄になることを防ぐことが出来ます。 RF1の動作は、こちらを御確認ください。 | |
FilesやObjectsで保存されたCold DataをクラウドTierに保存し一元的に管理を出来るCloud Tier機能が改めて出てきています。 この機能はFilesでは2年前からロードマップに出てきていた機能であり、そろそろGAになる(やっと?)と思われます。 | |
FilesのDR機能である、SmartDRの機能拡張も発表されました。 1分のRPOやNearZeroでのレプリケーションも出来るようになるようです。 また、リモートサイトのデーターを元にSelf Service Restoreを介したファイルリストアが可能になるようです。 | |
Nutanix Eraも2.3がリリースされ、データーベースの展開・管理が便利になる旨の説明がありました。 Nutanix Eraの発表から3年が経ち、いよいよ実用的なフェーズに入ったことが伺えます。 Eraのデモも行われていましたが、Eraの画面もリリースされているバージョンと異なり機能が進化しているように思えます。 | |
Nutanixが考える、ハイブリッドクラウドでの利用シーンが紹介されていました。 DRはもちろんのこと、一時的に必要なリソースが足りない際に利用することなども想定されています。 | |
DR用途において、Nutanix Clusters on AWSを利用した、より高度なDRが可能となりました。それがElastic DRです。 これは、DRが必要になると、X-Playを利用し、自動でClusertsを展開し、必要に応じてClustersのノード数を増減できるという機能です。 DR環境を手動で構築することなく、コスト面でもメリットが生まれます。 | |
また、Nutanix Clusters(当初はXi Clusters)発表当初から紹介されていた、展開したNutanix Clusters環境をS3へのレジュームが出来るHibernate機能も正式にGAとなりました。(正式リリースまで時間かかりましたね。。) | |
Nutanix Clusters on AWSに続き、昨日発表があったように、Nutanix Clusters on Azureもプレビューとなりました。もう数ヶ月するとGAになるのではないかと想像できます。 | |
Nutanix Clusters on AWSに続き、昨日発表があったように、Nutanix Clusters on Azureもプレビューとなりました。もう数ヶ月するとGAになるのではないかと想像できます。 | |
NutanixとRedHatの強いパートナーシップの連携の話しも改めて発表がありました。 新しいモダンアプリケーションの統合管理を実現するOpenShiftのプラットフォームとしてNutanixが選択できることは、インフラ面そしてアプリケーション面において、メリットがあることに違いはありません。 | |
昨年の.NEXTで発表があった、Azure Arcへの対応も発表がされております。こちらはおそらく、Nutanix Clusters on Azureと同じ時期にGAされそうな気がします。 | |
NutanixといえばAHVというような凝り固まった平成時代な古い考えでは時代遅れです。 Nutanixは、どんなハイパーバイザー・パブリッククラウドであっても、そしてどんなワークロードプラットフォームでも最適な環境そして連携を提供できるメリットがあります。 | |
Nutanixは、PrismCentralでマルチプラットフォームをAIを使って管理でき、コスト管理を行うことも出来ます。 また、Calmを使ってマルチプラットフォームでワークロードの自動展開が可能となります。 |
今回のキーワードのまとめです。
- HCIイノベーション
- 仮想ネットワーク(Advanced Networking)
- DR機能の進化(ElasticDRやSmartDRなど)
- ゼロトラストセキュリティの実装
- Files/ObjectsのCloud Tieringの実装
- Nutanix Data Lensによる高度な管理
- データーベース サービス
- 1クリックで様々な条件でのDBを展開
- RBAC,HAなどエンタープライズでの要求をサポート
- DBパフォーマンスを2倍にアップ
- クラウドイノベーション
- NutanixからAWSへのリソース拡張
- ElasticDRによるインテリジェントなDR
- Clusters on Azureがまもなく提供開始
- Clamによるクラウドネイティブなエコシステム(Calm as a Service)
今回の.NEXT 2021を見るに、マルチハイブリッドクラウドというキーワードが幾度となく出てきました。
ユーザーもマルチクラウド・ハイブリッドクラウドを求めていることを示していましたが、なによりNutanixが、マルチハイブリッドクラウド時代における、モダンなITシステムの形を提案そして提供できるようになったと感じる2日間でした。オンプレミス基盤というと手のかかる古来のIT基盤というイメージがありましたが、そういった思想ではなく、オンプレミスであってもパブリッククラウドライクな利便性を提供するという従来からのNutanixのスタンスと理想はより進化し現実化しているように感じました。また、オンプレミスでは成しえない、短い時間で世界中のITリソースを利用できるパブリッククラウドをどう活用するかがキーになっている時代に、Nutanixは、オンプレミスとパブリッククラウドの親和性だけではなく、オンプレミスとパブリッククラウドの融合という形で、統合的な管理やリソースの活用ができ、ワークロードの場所を気にしない統合的なITプラットフォームを提供する準備が出来たことを表しているように感じました。
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