2017年3月25日土曜日

Self Service Restore (SSR)が便利 その3

前回までのSSRの活用目的や動作環境の確認を行いました。
では、実際にSSRを活用してみたいともいます。

まずは、デスクトップにある「Nutanix SSR」を開きます。
このプログラムは、Pythonで作成されており、ローカルの5000/TCPでリッスンしています。


ここで入力するユーザー名は、ローカルの管理者アカウントです。
ローカルのAdministratorの場合はそのまま「Administrator」と入力し、OSのパスワードを入力します。
ここで2点ほど注意点があります。それは、ドメインユーザーでのログイン時です。

  1. ドメインユーザー時におけるログインの注意点は2点です。入力方法は、「DOMAIN\UserName」形式
  2. ドメイン名、ユーザー名も大文字小文字が判断される

となります。
特に2点目は注意事項が必要です。ドメイン名も大文字文字を判断されます。
Windowsで操作をする場合、ドメイン名やユーザー名は小文字大文字を判断しないため、あまり気にしないケースが多いですが、SSRは明確に判断されます。

確認方法としては、該当の仮想マシンで「net localgroup administrators」コマンドを実行して、Administratorsグループに属しているユーザーの詳細情報を確認します。

(参考)net localgroup administartorsの結果

上記のルールに従い、大文字小文字を正しくした形で「ドメイン名\ユーザー名」でログインを行います。

(参考)TORITEN\SekiajiSekisabaユーザーアカウントを利用した場合のログイン時

ログインが正常に行われると、Nutanix側で取得したスナップショットの一覧が表示されます。ここから、マウントしたスナップショットの世代を選択します。

(参考)ログイン後のスナップショット一覧

選択すると、そのスナップショットで取得したドライブが表示されます。
マウントしたいディスクにチェックを入れ、確認後、Disk Actionからマウントを行います。

(参考)ディスクマウント方法

ドライブがマウントされると、操作をした仮想マシンにドライブがマウントされていることがわかります。尚、Cドライブだけマウントしたらドライブが2つ出てきていますが、これはWindowsの起動領域のパーティションが見えているためです。


あとは、実際にリストアしたいファイルをマウントしたドライブから選択し、ファイルをローカルのディスクにコピーすれば作業は完了です。

コピーが完了したら、先ほどのSSRポータル画面に戻り、「Mounted Snapshots」画面を開き、マウントしているディスクをチェックを入れ「Unmount」ボタンをクリックすれば、ディスクはアンマウントされます。

(参考)ディスクマウント情報確認とアンマウントの方法


SSRの利用は、これだけの手順です。
NGTのインストールからファイルのリストア、アンマウントまでの作業を一連でお伝えしましたが、非常に簡単な操作でファイルのリストアが可能であることと、仮想化基盤管理者と分離して特定のマシン管理担当者のレベルで作業が可能であることは、ユーザーからの要求に対するスピードアップと管理の効率化があがると思います。







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