ファイルサーバーが大量のストレージ容量を消費するのもそうですが、この大容量のファイルをいかに手軽にバックアップをとるかとなると、今までの仮想化基盤で難しい側面がありました。また、仮想化環境におけるイメージバックアップソフトウェアでは、ファイルレベルのリストアを行うのが苦手であったり、複数の手順を踏まないとファイルのサルベージ(救い出し)ができないケースも見かけられます。
Nutanixにおいては、仮想マシンを素早くバックアップ状態を取得する、ストレージベースのスナップショット(Data Protection)がありますが。
これは、仮想マシンに紐づく仮想ディスクのストレージブロックを固める機能で、従来のバージョンからこのスナップショットベースで取得した任意の世代の仮想ディスクを稼働中の仮想マシンにマウントして、ファイルベースでリストアを行う機能が搭載されていました。
ただ、今までの機能ではコマンドでの操作が必要であり消してシンプルな操作でファイルリストアができるとは言い難い状況でした。
そこで、AOS5.0からリリースされた機能が、「Self Service Restore (通称SRR)」です。
この機能の目的は、
- Nutanixで取得したスナップショットから任意のファイルをリストアできる
- Nutanixの管理者のオペレーションを介さず、稼働している仮想マシンの管理者の操作だけでファイルのリストアが可能
という点です。
1点目は、そもそも課題であった問題を解決するものであり、容易に想像できますが2点目は、どういう意味?と思われる方もいるかもしれません。
これは、Nutanixを仮想化基盤として運用し、部門別のファイルサーバーなどはその部門サーバーの管理者が運用するケースを想定しています。
バックアップは、仮想化基盤管理者が一括で行うケースが多く、一方でファイルサーバーの利用者が、ファイルを誤って上書き・削除したなどでサルベージを求めて依頼をするのは、部門ファイルサーバー管理者になります。依頼を受けたファイルサーバー管理者は、仮想化基盤で一括で取得されたバックアップデーターを直接操作することができないため、仮想化基盤管理者にファイルのリストアを依頼することになります。
この場合、1つのファイルをリストアするために複数人がかかわることになります。ただこのようなファイルリストアオペレーションは、日常茶飯事であり情報システムを利用する社員が多い会社の場合、この作業だけでシステム管理者の1日が終わってしまうこともあるかもしれません。
ユーザーから見ると、お願いしても複数人を介すので非常に面倒
仮想化基盤管理者から見ると、たくさんの部門の人からこのような依頼が来ると、たいしたことが買い作業ではあるが、手間が増え非常に面倒。ただ、部門管理者に基盤全体のバックアップリポジトリを開放すると、その部門に関係のないバックアップデーター等を閲覧されるとセキュリティ的な問題が発生するなどの課題があり、どうしても基盤管理者の仕事として受けざるを得ないというジレンマがありました。
このような問題を根本解決するというのが、SSRなのです。
次回の項で具体的にSSRの利用方法を見ていきましょう。
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