2017年9月19日火曜日

AFS(Acropolis File Service)の紹介と導入方法 その3

前回までにAFS展開までの諸準備を行いました。
この3回目の投稿では、いよいよAFSの構成する上での肝な部分に入ります。

ウィザードのClient Networkの項になります。



ここで重要なことは、AFSのFSVMは、NIC2枚刺しの構成であるということです。
ADやAFSが提供するCIFSのサービスは、このClientSideネットワークから提供されます。
一方で前回の項で記載しましたが、AFSは、Volume Serviceを利用するためCVMとも通信を行います。そのため、いわゆるサービスを提供するネットワークがClient Networkという定義で、CVMと通信するネットワーク、管理系のネットワークをStorage Networkという形で2つのセグメントで通信をする形となります。

ここでは、クライアントからのリクエストとADや各種関連サーバーと通信をサービス系のネットワークを定義します。

PORT GROUP:
vSphereのVLANに相当するポートグループを選択します。
ここでは、サービス系を提供するネットワークのポートグループを選択します。

GATEWAY:
AFSのネットワークのデフォルトゲートウェイを入力します。
(デフォルトゲートウェイは必須入力項目です)

NETWORK:
AFSのネットワークのサブネットマスクを入力します。

IP Address:
各FSVMに付与するIPアドレスを入力します。
各FSVMはすべて同一のセグメントである必要があります。
FSVMのIPアドレスは、 Range(範囲)で設定をすることが推奨されます。
必要なIPアドレスは、展開するFSVMの数とイコールになります。
そのため、FSVMが必要な最大数である16個の範囲を、設計時にあらかじめIPアドレスとして予約しておくと、急な変更等があっても対応することが可能だと思います。
やむを得ず、連続した範囲でIPアドレスが用意できない場合、複数のRange設定が可能です。
今回は、3台のFSVMを展開する形で進めていますので、3つのIPアドレスを割り振ります。

DNS IP:
FSVMに設定するDNSサーバーのIPアドレスを入力します。
AFSは、ADと連携を行うため、通常はADで利用されているDNSサーバーのIPを入力します。
カンマ区切りで複数のDNSサーバーのIPを入力可能です。

NTP SERVERS:
FSVMに設定するNTPサーバーのIPアドレスを入力します。
ADとの認証にケルベロス認証が使われる背景から、時刻同期は大切な機能ですので、必ず入力をしましょう。 (NTPサーバーの入力は必須です
カンマ区切りで複数のDNSサーバーのIPを入力可能です。

今回は、FSVMのIPアドレスは範囲設定で行うこととし、以下のような内容でウィザードを進めます。



必要なパラメーターを入力後、Nextをクリックします。
次は、NutanixのCVMと通信するためのストレージネットワークのIPアドレス設定画面が表示されます。


PORT GROUP:
vSphereのVLANに相当するポートグループを選択します。
ここでは、CVMと通信ができる管理系を提供するネットワークのポートグループを選択します。

GATEWAY:
IPを付与するセグメントのネットマスクを入力します。

NETWORK:
IPを付与するセグメントのネットマスクを入力します。

IP Address:
各FSVMに付与するCVMと通信が可能なIPアドレスを入力します。
各FSVMはすべて同一のセグメントである必要があります。
FSVMのIPアドレスは、 Range(範囲)で設定をすることが推奨されます。
このIPアドレスは、FSVMの個数+1個のIPアドレスが必要となります。
この場合、3台のFSVMを展開する形で進めていますので、Storage Networkで必要なIPアドレスの個数は4個となります。
そのため、FSVMが必要な最大数である17個の範囲を、設計時にあらかじめIPアドレスとして予約しておくと、急な変更等があっても対応することが可能だと思います。
やむを得ず、連続した範囲でIPアドレスが用意できない場合、複数のRange設定が可能です。

ここで出てくるのが、小規模な環境や検証用のネットワークの場合、サービス系と管理系が同一のネットワークであるケースがあります。
この場合であっても、Storage Network側にIPを付与する必要がありますが、Client Networkで付与したIPアドレスと同一セグメントのIPアドレスを付与することで、解決できます。

今回は検証ネットワークということで、Client Networkと同一のセグメントIPをRangeで設定しウィザードを進めます。

必要なパラメーターを入力したら、Nextをクリックします。


この項では、AFSが参加するADの設定を行います。

ACTIVE DIRECTORY DETAILS:
ADのドメイン名を入力します。

USERNAME:
AD参加のユーザー名を指定します。

PASSWORD:
AD参加時のパスワードを入力します。

Show Advanced Optionsの項目は通常は利用しませんが、AD参加時にうまくいかない時や個別設定をしたい場合に入力します。

PREFERRED DOMAIN CONTROLLER:
AD参加時に参加処理を行うドメインコントローラーを指定する場合に利用します。
指定したいドメインコントローラー(DC)をFQDNで入力します。

ORGANIZATIONAL UNIT:
AFSがADに参加する際のコンピューターアカウントを配置するOUを指定します。


今回は、Advacned Optionは利用せず、通常の方法でAD参加のパラメーターを入力します。
パラメーター入力後、最後の確認に進みますのでNextをクリックします。

最後のSammary画面が表示されます。

FSVMのスペック構成が表示されるとともに、Protection Domainの名称が表示されています。

PROTECTION DOMAIN NAME:
AFSで保存されたデーターをNutanixのスナップショット機能を利用してバックアップを行うバックアップジョブを生成する際の、ジョブ名称となります。任意の名前を付けることが可能です。

今回はウィザードで自動定義された名前ではなく、AFS-BACKUPという名称に変え、ウィザードを完了します。
確認後、Createをクリックしてください。

あとは、FSVMが展開されるのを待つばかりです。
ファイルサーバーの構築がわずか数クリックだけで終わるというのは、はやりNutanixのシンプルというところを表しているように思います。

次回からは、AFSの利用についてみていきたいと思います。





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