2023年12月5日火曜日

Nutanix Filesのコマンド操作一覧

日本においてもNutanix Filesを実際に利用するケースが増えてきております。Nutanix Filesは、従来のWindows Serverを使ったファイルサーバーでは実現の難しい、大規模なスケールアウト型のファイルサーバーを構築することが可能です。一方Nutanix Filesは、一部の設定をコマンドでしか設定できない設定があります。本日は、コマンドでしか設定できない内容を中心に紹介します。ご紹介する作業は、一部のコマンドを除いてFSVMにSSHでログインし、設定をおこなうことを前提としています。また、今回のコマンドは、Files 4.4.1をベースに記載しています。


タイムゾーン設定

FilesのタイムゾーンはデフォルトUTCになっています。この場合、SSR等の一部の機能がUTCをベースにして稼動してしまうため、稼動している地域のタイムゾーンで稼動するように設定が必要です。(この作業は、導入後最初に行う事をお勧めします)

afs fs.set_timezone "Asia/Tokyo"


FilesのSSR開始時間を指定する

SSRの開始時間は、UTCタイムゾーンを基準に動作します。そのため、GUI画面で指定したSSRの時間は、日本の場合9時間ずれて実行されます。SSRの時間基準を日本時間に合わせるためには、オフセットを9時間ずらす必要があります。

afs snapshot.set_ssr_hourly_offset 9


Filesの起動及びシャットダウン方法

Filesは、FSVMををシェルに入ってシャットダウンすることは、正しいシャットダウン方法として認められていません。Filesクラスターをシャットダウン後FSVMをシャットダウンする必要があります。起動時も個別でFSVMを起動してもFilesクラスターは起動しません。それらの手順を一元化して行うコマンドがあります。こちらの手順は、CVMから行います。

起動方法

afs infra.start *

シャットダウン方法

afs infra.stop *

ここでは、登録されているFilesクラスターを全て起動するため「*」を入れていますが、1つのNutanixクラスターに複数のFilesクラスターがあり、その1つを起動及びシャットダウンするためには、「*」部分にFilesクラスター名称を入れることで、任意のFilesクラスターの起動及びシャットダウンが可能です。


サブマウント

Nutanix Filesは、作成された共有フォルダ毎にその共有フォルダーを処理するFSVMが決定されます。そのため、1つの共有フォルダの配下に大量のフォルダを作成した運用の場合、1つのFSVMのみに負荷がよってしまいNutanix Filesの本来のメリットである分散処理ができなくなってしまいます。しかし、従来からの共有フォルダ運用を行っていた場合、いきなり運用方法を変更することも難しいかと思います。
そのような場合、既に作成した共有フォルダに、別の共有フォルダをサブフォルダとして割り当てることができます。この場合、DFSの機能のような形で実際に共有フォルダの配下にあるサブマウントされた共有フォルダは、別の共有フォルダにアクセスするため別のFSVMに負荷が分散するため、共有フォルダの構造をなるべく変えずにFSVMの負荷分散を行うことが出来ます。

afs share.edit child-share-name submount_path=submount-path
child-share-nameは、Filesで作成した共有フォルダ(サブフォルダに当てたいフォルダ)を入力します。
submount_pathは、実際にサブフォルダに割り当てたいフォルダパス(/親共有フォルダ/サブフォルダ名)という形の記載をします。
この際に注意をしてほしいことは、割り当てたいサブフォルダ名のフォルダを予めWindowsのエクスプローラ等で作成しておく必要があります。そのフォルダがオーバーライドされたサブマウントしたい共有フォルダにオーバーライドされます。

サブフォルダのマウント状態は、以下のコマンドで一覧表示させることができます。

afs share.list_all_submounted_shares
実行結果例
afs share.list_all_submounted_shares
+--------------+--------------+-----------------------+
| Parent Share | Child Share  | Submount Path         |
+--------------+--------------+-----------------------+
| 親フォルダ   | サブフォルダ | /親フォルダ/サブサブ/ |
+--------------+--------------+-----------------------+

WORMフォルダの作成

ファイルを誤って削除したり変更できないようにする共有フォルダを作成できます。既に作成された共有フォルダには、後から設定できません。フォルダ作成時に設定を行う必要があります。

afs share.add 共有フォルダ名 worm_enabled=true worm_retention_period=time in seconds worm_cooloff_interval=time in seconds worm_type=ShareLevel

パラメーター説明
legal_holdすべてのユーザーによる期限切れファイルの削除を禁止します。
description共有の説明を入力します。
hard_quota_size_gbハード クォータ サイズを GB 単位で入力します。
protocolNFS または SMB として指定します。
share_type共有タイプを default(標準共有)または、distributed(分散共有)を指定します。
size_gb共有のサイズを GB 単位で入力します。
timeoutタイムアウトを秒単位で入力します。
worm_cooloff_intervalWORM のクールオフ間隔を秒単位で指定します。Cooloff_interval のデフォルト値は 600 秒 (10 分) です。
worm_enabledtrue(有効)またはfalse(無効)を指定します。
worm_typeShareLevelを指定します
worm_retention_period保持期間の値を秒単位で指定します。保持期間のデフォルト値は 31449600 秒 (52 週間) です。


シンボリックの有効化

Files上で作成されたシンボリックを利用できる用にする機能です。この機能を利用する為には、予めWindowsクライアントで
「fsutil behavior set SymlinkEvaluation  R2R:1  R2L:1」
コマンドを実行し、シンボリックリンクが利用できる状態にしておく必要があります。

afs smb.set_conf "enable smb symlinks" "False" section=global

通常GUIで設定できる項目もコマンド設定できますが、今回はコマンドでしか設定できない項目をご紹介しました。



 


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