2022年10月1日土曜日

仮想TPM機能を生かしてWindows 11を稼動させる ~AOS6.5の機能紹介(その5)~

Windows 11がリリースされて約1年。AHVにおいては、今までTPMの仮想化機能が提供されていなかったので、正式な方法でWindows 11のインストールが出来ませんでした。

Windows 11をインストールするためには、以下の環境が必要となります。

  1. 1GHz以上で2コア以上のx64プロセッサー
  2. 4GB以上のメモリー
  3. 64GB以上の記憶装置
  4. UEFI セキュアブート
  5. TPM 2.0を搭載
  6. DirectX 12をサポート(WDDM 2.0ドライバー)するグラフィックカード
(参考)Windows 11 の仕様、機能、コンピューターの要件を確認する


ここで仮想化環境でハードルになってくる部分は、UEFI セキュアブートとTPM2.0の部分になります。UEFI セキュアブートについては既にAOS 5.20系でサポートされていますので、問題ありませんが、TPM2.0の要件をAHVは、満たしていませんでした。

しかし、先日リリースされたAOS "6.5.1"AHV "Nutanix 20220304.242"のバージョン組み合わせで、仮想TPMに対応しました。(AOS 6.5.1は、LTSリリースになりますので、長期サポートを受けることができます)

従来AOSの新バージョンと併せてAHVもセットでリリースされることが多かったのですが、今回は、AOSのリリース日とは別に2022/9/29に、"20220304.242"としてAHVのバージョンが大きく上がる形で単独リリースされました。またWindows 11に対応した"VirtIO Driver 1.2.1"を利用します。
(AOS 6.5.1にバンドルされたAHVは、"AHV-20201105.30411"になります。AHV-20201105.30411では、仮想TPMに対応していませんので、AHVを個別でアップグレードする必要があります)

なお、TPM利用においては、今後のバージョンでPrism上で操作できるようになる予定ですが、リリースしたてのAOS6.5.1との組み合わせの場合、acliコマンドで仮想TPMを有効化する必要があります。

まずはじめに、普通通りに仮想マシンをPrism上で作成します。

仮想マシンを作成する際には、UEFIを選択してください。併せて、Diskの項目で予め作成されているIDEのCDROMドライブを削除し、CDROMドライブは、SATAを、DISKは、原則SCSI(なんらかの事情が場合はSATA)を選択してください。


VirtIO DriverとWindows OSの2つのISOを利用しますので、CDROMドライブは、2つ用意しておくと便利です。

続いて、SSHを利用して、任意のCVMに接続します。

接続後、以下のコマンドを実行します。

acli vm.update "仮想マシン名" virtual_tpm=true

コマンド実行後「complete」と表示されれば設定完了です。

SSHを閉じた上で、作成した仮想マシンをパワーオンします。

Windows 11のインストーラーが起動したら順次ウィザードを進めていきます。


ドライバー一覧が表示されますので、全てのドライバーを選択します。
全てのドライバーを選択することで、NICなどディスク以外のデバイスもOSインストール時にドライバーが適用されます。


あとはウィザードをすすめ、インストールを行います。
Windows 11の環境条件が整っていない仮想マシンの場合、インストール自体がそのままの状態では出来ませんので、インストールまでウィザードが進むと言うことは、仮想マシンが、Windows 11の要件を満たした環境であることが分ります。

インストールのウィザードをすすめていくと、無事にWindows 11のインストールが完了すると思います。

デバイスマネージャーでも、TPM2.0が認識されていることがわかります。


Prismの操作だけでは無く、acliでコマンド実行をするという一手間は入ってしまいますが、レジストリなどを操作すること無く、通常の操作だけでWindows 11がインストールできるようになりました。

Windows 11で、VDI環境を作る場合などは、AOS 6.5.1とAHV-20201105.30411以降のバージョンを利用して構築しましょう。





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