この記事はNutanix Advent Calendar 2017/12/16 の記事です
前回は、AHVというハイパーバイザーがきちんとしたエンタープライズな機能を保有していることを紹介しました。
では、世の中で広く使われている一般的なハイパーバイザーと同じようにAHVは、使えるのかというのを、見ていきたいと思います。
対応しているゲストOS
AHVが正式に対応しているゲストOSは、以下の通りです。
ここ10年ぐらいに発売されたOSであれば、問題なく動作することがここからわかります。
言い換えると、仮想化されて塩漬けされたゲストOS、例えばWindows NT4.0などはどうさせることが出来ません。
ただ、すでにOS提供メーカーがサポートを終了したOSを使うこと自体がリスクであり、本来は新しいOSに移行するべきで有り、メンテナンスを放棄したただの延命という意味での仮想化は正しい使い方ではありません。
AHVホストの上限
AHVにおける制限事項は以下の通りです。
正直、一般的に利用する場合なにも気にすることがない事項だtrお思いマス。
コンシステンシーグループ毎のスナップショットは、Nutanixオリジナルのデーター保護機能であり、この機能を利用して複数の仮想マシンの一貫性のあるバックアップを取得する機能があり、そのグルーピングの上限が8台の仮想マシンと言うことになります。
仮想マシンの上限
Nutanixから提供されるドキュメントを読む限り、これ以上の情報を見つけることは出来ませんでした。
では、実際に仮想マシンに12個のNICを割与えた場合、どうなるのでしょうか?
(vSphere仮想マシンの場合、1つの仮想マシンに割り与えられるNIC数は、10個となります)
実際に、Prismの画面から仮想マシンにNICを12個割与えるとことができました。
では、OSから見るとどようになっているでしょうか?
今回はWindows Server 2016で試してみましたが、きちんとNICが12枚認識されています。
実際に12個のNICが必要となるケースはほとんど無いと思いますが、仮想マシンに対して自由な構成が出来ることがわかります。
そのほか
AHVでのそのほかの対応事項も併せて書いておきます。
- 仮想マシンNICにトランクポート(VLANトランク)での接続が可能
- vGPU/GPUパススルーの対応
- CPU仮想化(ネスト)の対応
- CPU/RAMのホットプラグに対応
vGPUなどは、VDIの用途に最適ですし、CPUの仮想化は、検証環境等で利用する際にも威力を発揮します。
まとめ
今回は、AHVの制限事項を中心に見てきました。
結果、AHVがオールマイティかどうかというと、一般的な仮想マシンの利用において何も困ることはないと言うことが証明できると思います。仮想ハードウェアの制限事項やサポートのゲストOSも、これからNutanixを導入する場合においてなにも気にすることはないと思われます。
明日は、仮想化の魔術師@Wataru Unnoさんです。
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