2017年7月4日火曜日

.NEXT 2017 開催、たくさんの「New」が発表されました(その1)

現地時間6/28日から、アメリカワシントンD.C.において、Nutanix主催のイベント「.NEXT 2017」が開催されました。
3日間に渡るイベントで、NutanixのこれからやNutanixの新機能などが一堂に発表されるまさにNutanixだらけのお祭りカンファレンスです。
今回は、この.NEXTで発表されたNutanixの「New」な機能を紹介していきます。

GCP対応
これは大きな発表でした。NutanixはすでにAWSやAzureとの連携機能を提供していますが、そのレベルの話ではなく、Nutanix上でTensorFlowをどうさせたりとかなり深い提携事項が発表されました。


HPE on Nutanix
ついに、DL380 G9で、Nutanixが動作するということが発表されました。
以前からHPE on Nutanixは、声明はすでに出ていましたが、ついに現実的にモデル情報なども出てきました。

1Click ESXi→AHV Migration (VM Xtract)
これは、なんなんでしょうね。
以前から、NutanixクラスターのESXiからAHVへのマイグレーションは、1クリックで可能でした。 VM Extractという機能が発表されていますので、Nutanix以外の外部のESXi基盤の仮想マシンをAHVに取り込む機能のかもしれません。

1Click DB Migration (DB Xtract)
これは、以前にSQL Server MobilityといわれていたSQL Serverのマイグレーションツールです。SQL ServerのDBをほぼ無停止(完全無停止ではない)で、DB内容を移行できるツールです。(Nutanixは、プラットフォームだけではなくこういった上物のアプリケーションプラットフォームも動かすツールをリリースするのはさすがソフトウェアの会社だと思います)

Encrypt natively and manage keys locally
いままで、Nutanixにおけるディスクの暗号化は、証明書サーバーやKMSサーバーの準備など複雑なコンポーネントが必要でした。しかし、次のバージョンではローカルでのデーター暗号化機能が付与されるようです。


NX-9030リリース
今まで9000シリーズはオールフラッシュモデルとして存在しておりましたが2016年の夏に1000シリーズや3000シリーズなどすべてのモデルでAllFlashモデルが発売になったため、9000シリーズは終息となりました。しかし今回、NVMeの搭載や40Gネットワークを搭載したハイエンド機として、NX-9030シリーズが発売されるようです。


AHV Turboモード
こちらは、AHVにおけるqemuのIOを部分を改良した(切り離した)機能となります。これにより、AHVにおけるIOが爆速になったことが発表されています。



1Click DataProtection (1RPO)
これは、Nutanixのスナップショット機能が、従来1時間に1回だったのが、1分単位でスナップショットの取得が可能になったというかなり画期的な機能追加です

▼実際に1時間未満のバックアップデモが行われた

▼15秒おきのバックアップができている



BOSH-CPI対応
VMwareが開発し、現在はCloud Foundry Foundationからリリースされている分散構成管理ツールに対応


TensorFlow対応
Googleが出している機械学習エンジンであるTensorFlowにネイティブに対応するようです。また、vGPUの演算モードでの動作もサポートされることが発表されました。


ACS(Acropollis Container Service)
これは、AOS5.1でリリースされた、コンテナサービスの強化を意味していると思われます。Prism画面から直接コンテナの展開や永続ストレージの割り当てが可能になります。

AFS(Acropollis File Service)、NFSサポート
個人的にはこれを待っていました。AFSとは、Nutanixのストージを大きなファイルサーバーにしてしまう機能です。従来CIFS(SMB)のみの対応でしたが、ついにNFSがサポートされることになります。

IBM Power サポート
これも大きい発表でした。以前よりニュースリリースされていましたが、IBMのUnix機であるPowerでNutanixを動作させることが可能となりました。ハイパーバイザーはAHVのみとなりますが、Unixの安定性と高度なCPUを利用してNutanixのスケーラブルかつシンプルな管理を体験できるのは大変大きなことであり、ユーザーの選択の自由を増すと思います。



Enterprise Cloud and Cognative Workload
これは、SplunkやDBなどの各種ワークロードが動作できると言っているようですが、詳細は謎です。ただ、Nutanixは、クリティカルなワークロードにおいてもベストなパフォーマンスを出せることが事実で有り、より複雑なワークロードを認識しつつ最適なパフォーマンスを与えていくと言うことのように思われます。


まだまだNewはありますが、後半に続きます...。




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