2017年2月17日金曜日

NICのMacアドレスを変えずにVLANを変更する方法

AHVにて、仮想マシンのVLANを変更したいとき、vSphereであれば、ポートグループの変更で完了ですが、AHVの場合、ちょっと一癖あります。
それは、PRISM上でNICのVLANの割り当てを変更するためには、NICの削除し、その後追加というアクションになり、NICのMACアドレスが変わってしまうということです。


サーバー環境であればあまりないかと思いますが、MACアドレスでネットワーク認証やアクセスできるものを制限している場合、VLANを変えるたびに(そんなにVLANをころころ変更することも無いと思いますが)MACアドレスが変わるのもあまり好ましいことでもありません。

さて、MACアドレスを変えずに、VLANを変更する方法をご紹介します。

まず、SSHを利用して、CVM(cluste vip)に接続を行います。

まず、既存の仮想マシンのMACアドレスを確認します。
acli vm.nic_list "仮想マシン名"

すると、仮想マシンのMACアドレスと属しているVLANが表示されます。

例)仮想マシンが「Windows Server 2016」の場合
コマンド:acli vm.nic_list "Windows Server 2016"
結果:


次に、VLANを変更します。
acli vm.nic_update 仮想マシン名 MACアドレス network=ネットワーク名

例)上記の仮想マシンの「52:54:00:a8:89:46」をVLAN20に変更する
コマンド:acli vm.nic_update "Windows Server 2016" 52:54:00:a8:89:46 network=VLAN20


結果:



尚、この作業は仮想マシンが停止していないとできない作業です。
仮想マシンがPowerOn中に作業すると

NicUpdate: pending
NicUpdate: kInvalidState: Cannot complete request in state kOn

と表示され実行に失敗します。

ちょっと面倒なのですが、AOS4.7では、この手法でMACアドレスを変えずにVLAN変更できます。





2017年2月12日日曜日

Nutanixにおける電源ケーブルについて

Nutanix純正は、200V電源を利用することが基本前提となります。
200Vというと、ブレードサーバーで一般的であった、L6-30やL6-20などの電源コンセントと、サーバー側は、C19といったコネクターを想像されるケースが多いかと思います。


(参考)コンセント形状 amazon.comより

しかし、Nutanixでは、L6-30でもC-19のコネクターでもないものが付属してきます。
Nutanixを購入した場合に付属する電源ケーブルは「C13」「C14」のケーブルとなります。

(参考)C13-C14ケーブル

このケーブルを、PCとディスプレイの電源接続ケーブルとか、電源延長ケーブルと認識されているケースもありますが、これは歴とした電源ケーブルになります。
そもそも、現在販売されているPCやサーバーのほとんどは200Vに対応しており、上記のようにC13-C14をつかって200V電源で接続することは可能です。

では、このケーブルをどのように電源コンセントに接続するのでしょうか?
答えは、PDUを利用するということです。

PDUとは、単純に行ってしまえばOAタップみたいなものです。
200Vの電源形状を様々な形状に変換して電源を提供してくれます。

PDUは、UPSメーカーなどから発売されていますのでそちらを手配し、配電盤から提供された電源コネクタ(主にL6-30等)をPDUを接続し(状況によってはUPS経由)PDUとNutanixを接続することになります。

(参考)PDUの例 シュナイダー AP791A