2020年12月19日土曜日

AHVでのOVAのインポート/エクスポートについて

NutanixでAHV環境におけるOVA対応は、今までもOVAファイルを展開して仮想ディスクファイル等を個別でインポートすれば、稼働させることができるという形で運用が可能でした。(OVAでパッケージングされていことにメリットがあるものを分解してアップロードするという時点でかなり無理やり感がありますが...)

一方でAHVで展開した仮想マシンをExportする機能は存在していませんでした。

しかし、Prims Central 2020.8以降、OVAの取り扱いができるようになりました。

今日は、仮想マシンのOVA/qcow2エクスポートとOVAインポートについてご紹介します。

操作には、Prism Centralを利用します、今回は、「Prism Central 2020.9.0.1」で確認を行います。


<エクスポート方法>

Prism Centralの仮想マシン一覧から、エクスポートしたい仮想マシンを選択し、Actionから、「Export as OVA」を選択します。


エクスポートの名称とQCOW2とVMDKのどちらの形式に知るかを選択し、Exportボタンをクリックします。

すると、Exportのタスクが作成されます。エクスポートボタンを押してもすぐにOVAファイルがダウンロードされるわけではありません。


次に、メニューから、「Virtual Infrastructure」から「OVAs」を選択します。


ここで、エクスポートされたOVAファイルが表示されます。(当然ながらエクスポート中のタスクが完了している必要があります)

ここから、先ほど選択したファイルをダウンロードします。



<インポート方法>

OVAのインポートは、先ほどの「Virtual INfrastructure」の「OVAs」の画面から行います。


ここで、インポートするクラスターおよび、OVAの名称を入力します。
Nameを入力せずに、OVAファイルを選択すると自動的にNameにOVAのファイル名が記入されそのままインポートが開始されます。

OVAファイルを選択する前にすべての項目を入れておかないと、OVAファイルを選択した時点ですぐにインポートが始まってしまいます。

アップロードが完了すると、一覧に表示されますので、そこからActionボタンから、「Deploys as VM」を選択します。

ここからウィザードで、仮想マシン名とスペックを設定できます。

次に、BIOS/UEFIの設定や、ディスク構成、ネットワーク構成を設定します。
ディスクの追加やNICの追加は、Attach Disk、Attach to Networkをクリックします。

OVAに設定されているNICに対してVLANを割り当てる場合、鉛筆マークをクリックしVLANの割り当てをおこないます。

最後に、PrismCentralで利用するカテゴリ(未記入可能)、タイムゾーンを設定します。cloud-initやsysprepを利用することもできます。

最後にレビューを行い、LaunchボタンをクリックするとDeployが開始されます。


OVAのデプロイが完了すると自動的に仮想マシンがパワーオンされます。

なお、OVAのインポート時、インポートしたファイルは、「SelfServiceContainer」ストレージコンテナの.ovaディレクトリ配下に保存されます。


OVAの取り扱いは従来すこしハードルが高いものでしたが、現在ではすべてマウス操作だけで簡単にインポート・エクスポートができるようになりました。
また、インポートしたOVAは、Nutanix上に保存されますので、よく利用する仮想マシンは、そのまま残しておくことでテンプレート的に利用することも可能です。














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