AFSがファイルサーバーとして実装されている一通りの機能を見てきました。
ファイルサーバーを運用するにあったて課題事項になるのが、ユーザー側の操作ミスによるファイルの誤った上書きや削除なのです。
この場合、管理者にお願いをしてファイルをリストアしてもらう必要が出てきますが、利用するユーザーが多いとこれもまたシステム管理者の負荷を上げてしまうことになります。
そこで利用するのが、Self Service Restore(SSR)機能です。
前回の項で、「DivisionShare」フォルダは、SSRを有効にしましたので、この内容は一応おさらいとしましょう。
▼SSRの有効を確認
では、実際にSSR機能を使ったファイルリストアを行ってみたいと思います。
今回は「shizuka」アカウントで、大事な焼き芋データーベースである「imo.mdb」を誤って削除したという想定で行います。
まずは、「静香の焼き芋データーベース」フォルダを右クリックし、「プロパティ」を開きます。
▼リストアしたファイルが配置されるディレクトリのプロパティを開く
プロパティウィンドウから、「以前のバージョン」を開きます。
すると、AFSで定期的にバックアップがとられている履歴のディレクトリが表示されます。
開いたディレクトリは、そのバックアップが取得された時点のファイルが表示されますのでその ファイルを本来のAFSのディレクトリにコピーを取ればリストアは完了です。
▼ファイルの復元で表示されたファイルと実際のAFS01のディレクトリ
さて、このバックアップはいったいどのようにだれがとっているのでしょうか?
これは、AFS展開時に自動的にDataProtectionの設定が行われています。
PrismのFileServer画面から、「Protect」メニューをクリックします。
Protect画面を確認すると、1時間に1回が24世代、1日に1回が7世代といった方のジョブが自動的に生成されています。
このジョブによって、自動的にファイルが守られており、必要に応じてファイルの復元で戻すことができるということです。
スケジュールや世代数は、変更がこの画面から可能ですので、自分で好きな世代数にすることも可能です。
ここまで、ファイルサーバーの構築から運用までを見てきましたが、AFSにはファイルサーバーとして必要十分な機能が搭載されていることがわかりました。
AFSのライセンスは持っているとして、AcropolisのライセンスはStarterでも使える機能ですよね?それともPro.以上ですかね。
返信削除コメントありがとうございます。
削除ご認識の通りで、AFSライセンスを持っていれば、NutanixライセンスがStarterかProであってもAFSを利用できます。
NutanixのライセンスがUltimateであれば、AFSライセンスが不要で、UltimateライセンスだけでAFSが利用可能です。
http://infraapp.blogspot.jp/2017/09/afsacropolis-file-service_18.html
の1番はじめの質問に書いておりますので、こちらも併せて参考にしていただければと思います。