2019年12月2日月曜日

LCM(Life Cycle Manager)の使い方

では、実際にLCMの画面を見ていきたいと思います。

LCMは、Prism画面に統合されています。
AOS5.10までは、右上のギアアイコン(歯車ボタン)をクリックし、LCMを選択します。
AOS5.11からは、左側のメニューに独立した項目としてLCMメニューが存在しておりますので、それをクリックします。

AOS5.10

AOS5.11~

どちらであっても、LCMのバージョンが同じであれば操作方法は同じです。

では、どのような情報が見えるのかを確認していきましょう。
Installed versions on x hostの項目は、ホストごとで各コンポーネントのファームウェア等のバージョン情報を見ることができます。

では、左メニューの「Software」項目をクリックすると、ソフトウェアのアップデート一覧が表示されます。こちらの画面では何も表示されておりませんが、現行では以下のソフトウェアがLCMによるアップデートがサポートされております。

  • Files Analytics
  • Objects (Prism Central)
  • Karbon (Prism Central)
  • Calm (Prism Central)

Prism CentralのSoftwareアップデート項目


左メニューのFirmwareの項目では、ハードウェアに対してファームウェアーのアップデートが必要な項目が出てきます。

この環境では、ノード3のHost Boot Device(この環境はXCの13Gなので、SATA-DOM)のファームウェアーアップグレードが必要となります。


LCM自体は、ただのアップデート支援ツールであり普段の運用であまり要するものではありませんが、定期的なファームウェアやソフトウェアのアップデートは安定した仮想化基盤を運用するうえでは不可欠な要素です。
従来の3Tierではそれぞれファームウェアやコンパチビリティにあわせて、適用できるファームウェアを自分で入手し1つずつアップデートをする必要がありましたが、LCMを利用すれば、コンパチビリティの通ったファームウェアを自動で取得してくれますので、アップデートを行える時間帯にUpdateボタンをクリックするだけで作業完了です。

なお、LCMのアップグレード項目はNCCと連携しているため、ファームウェア等のアップデートが必要な場合、NCC側で警告が表示されるため、アップデートが必要な時期は何もせずに理解することができます。(最新版のアップデートのためにはNCCアップデートが必要です)

あとから障害を生まないためにも、定期的なLCMによるアップデートを心がけることが大切かと思います。



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